Q健康って_

とりあえず口を開ける。

数年前、「口を開ける」という健康法を知りまして。

それ以来けっこうことあるごとにこれを思い出しては、ひとりで、口をあーんって大きく開けている。

それでねぇ。この「口を開ける」というのを知ったのはさ、吉本ばななさんの著書『Q 健康って?』からだったですが。このごろ、なんだか気になってもういちどあらためてこのことを読んでみようと思い。先日、読み終えました。

この『Q 健康って?』という書籍、健康について吉本ばななさんが4人の方と対談をされていて。そして、そのなかでセラピスト・安田隆さんが「とりあえず口を開ける」とおっしゃっておりました。

以下よりこのことについての詳細な場面を、引用もうします。

安田   (前略)とりあえず口を開けるんです。

よしもと 口を開ける。顎関節(がくかんせつ)を緩める。

安田   スポーツ生理学の人々の発見で、筋肉のリミッターを外すために口を開けるっていう方法があるんです。「個人の限界を超えていく」力になるので、取り入れている外国人のマラソンランナーも見かけます。これとは別に口を開けると咬筋(こうきん)が伸びて「欠伸(あくび)を出せ」という指令が脳の司令によって行くんです。これは脳のリセット反射(伸び、ストレッチ、深呼吸が同時に起こる)で、PCのリセットと同じで強制的にそれまでの状態をクリアする働きがあります。まず最初は口を開けて、欠伸が出たらリセットされている訳だから、これで楽になれますよっていうものです。
(『Q 健康って?』110頁より引用です。)

また、べつのページでは、、

安田   (前略)この口を開けるというか、咬筋を伸ばすっていう技の威力は、高所恐怖症の人に実際に高い所に行ってやってもらえれば、すぐにわかります。翌日にはもうほとんど怖くなくなってますからね。人間の身体には危機に対抗するシステムが三つありまして、一つめが骨盤、次に横隔膜、そして最後の砦が歯をくいしばって身を守る顎です。例えば骨盤を動かしている筋肉をコントロールしようと思ったらヨガとかをするしかないんです。ここは意志の力では動かせない。また、横隔膜を動かそうと思ったら、呼吸で間接的に動かすしかない。ま、腹式呼吸ですね。でも口を開けるのは「即」できますし、訓練もいりませんからね。誰にでもできる。

よしもと 腹式呼吸は場所によってはいろんな人がいたりして、そこで目を閉じてはあはあ言ってる訳にはいかないですもんで。

安田   
口もね、人前でわーっと開ける訳にはいかないけども。

よしもと
 でも、この辺を緩めたりするのはできるかも。ふーん。なるほど。納得しちゃった。
(同著、125頁より引用です。)

安田さんおっしゃるには、「口を開ける」と脳のリセットになり楽になれる、そして、誰にでも「即」できる。という。。。

ぼくは、顎関節症持ちで。現在では歯科で診てもらい、マウスピースをはめて寝たり、ストレッチをやったりで、以前よりはだいぶよくなった部分もあるけれど。依然、顎や首や肩のコリは強くあって。

そういうのも合わせまして、口を大きく開けると、どこかほぐれる気がして楽っぽいんだわね。

また、上記のひとつの引用では「マラソンランナー」が取り入れて、ふたつめでは「高所恐怖症」の対策になるとも記されてあるですが。考えれば不思議なんだけれども、「口を開ける」のは、いろいろな効能があるやもしれない〜。

平成30年2月6日


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