現在をどう生きるか3

第18回 ふたつ理由があるんです。

前回noteよりひきつづき、吉本隆明さんの講演『現在をどう生きるか』(1995年9月3日・山梨県立文学館講堂にて)をゆっくりじっくり聴いてゆきます。ほんじつ、第18回めなのでして。]

ぜんかいは「なぜ、二番手の国であるフランスと中国が核実験をやってるか? って言いますと、つまり一番手のアメリカとソ連に対して、二番手の核保有国としてそれと同等の発言権、あるいは、同等の威力示威と言いましょうか。それを誇示したい。要するに、一番手の国の発言力だけが強くて自分たちが二番手だ、というのは面白くない。少なくても同等の発言力、あるいは同等に伍したい、というのがそのモチーフだってことは非常に明瞭なわけです。」のところでした。

つづきを聴きまーす。

そうすると、あの。これに対して、例えば、あの。日本もそうですけど。日本の反核団体もそうですけどね。えーと、あの、これに対して反対を起こって…、あの、反対を起こしています。
(チャプター03「核実験の論理」/3:09〜)

「そうすると、日本の反核団体もそうですけどこれに対して反対を起こしています。」

それで、世界中いろんなところで起こしていますし。良心的知識人と称する人たちも、その、えー、フランスの国自体をはじめ、あの。そういうあれを、あの、反対運動を起こしています。

「世界中いろんなところで起こしていますし。良心的知識人と称する人たちも反対運動を起こしています。」

それで、あの、何て言いますか。ここのところでもうすでに、善悪の基準がそれぞれ違ってしまうわけです。

「ここのところでもうすでに善悪の基準がそれぞれちがってしまうわけです。」

‥‥と吉本さんおっしゃるこのばめん、なんだかじぶんはうまく言えないけれど、大事なところのような気がしている。

つづきを聴こう。。。

で、僕…。僕の基準を申し上げますと、ちょっと、あの、えーと、違ってきます。

「で、僕の基準を申しあげますとちょっとちがってきます。」

あの、そいじゃあ、あの。どうして二番手の…、今どき二番手の核保有国が、あの、そういう実験をやり出したか? って言うと、その、ふたつ理由があるんです。

「どうして二番手の核保有国が核実験をやり出したか? と言うと、ふたつ理由があるんです。」

‥‥はい。ふたつの理由。。

ひとつは要するに、もうすぐ核実験がやめにしようって。まあ、来年くらいだと思うんですけど。あの、核実験をやめにしようって条約が調印になります。

「ひとつは要するに、来年くらいだと思うんですけど核実験をやめにしようという条約が調印になります。」

条約が、調印。。

そうしたらば、それを一応は承認…。フランスも承認してますから、中国も承認してますから、一応そういうふうになったらもう核実験はできないわけ。

「そうしたらば、それを一応はフランスも中国も承認してますから、そうなったら核実験はできないわけで。」

そうなったら、もうできない。。

それから、それ以前に、ま、とにかくやれることはやっとこう。というのが、その、モチーフだと思います。

「それ以前に、とにかくやれることはやっておこう。というのがモチーフだと思います。」

なるほどぉ、そうなる前までにとにかく全部やっておこう。という。。。

ではっ、吉本隆明さんがおっしゃるもうひとつの理由のところはさ、次回noteで聴きます。

きょうは、こちらは快晴です〜!!!

平成30年7月30日


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