現在をどう生きるか6

第46回 本当を言うと違います。

前回noteよりひきつづき、吉本隆明さんの講演『現在をどう生きるか』(開催日時:1995年9月3日)をゆっくりじっくり聴きます。講演音源は吉本隆明の183講演より。ほんじつ、第46回めなう。]

こんにちわっ。では、聴いてまいりますっ。

ぜんかいには、、、

「だから、そういうふうに考えていきまして、今年はなおさらきつくなったみたいな話しがあるわけですけど。

 それは何故そうか? って言うとスーパー・コンビニの次元で大体、零点何パーセント、消費は減りつつあります。

 つまり、個人個人の人たちがあんまりそこでお金を使わなくなったっていうことを意味するから。家計費を主体に考えますと、そこのところで相当厳しく脇を締めるようになったな。って言えます。

 だからそういう次元での不況は『ちょっとだけ不況だ。』っていうことになったと思います。つまりそれが少なくても比較的に言うと、正しい不況の判断の仕方です。」

のところでした。つづきをぉー。。。

 それで、あの。これは、あの。なんか、企業体がなんか利益がどのくらいだったらとか、そういう人がどのくらいだったかが、そういうところで判断すると、あの。決して、その、何と言いますか。判断、不当ではありませんけど。不当な判断じゃないですけど。それは、あの、そんなに正確じゃないんです。
(チャプター06「不況をめぐる価値の浮遊性」/6:12〜)

「それで、企業の利益がどのくらいだったか、とか、そういう人がどのくらいだったか、のそういう部分で判断すると、決して不当な判断ではありませんけど。そんなに正確じゃあないんです。」

うーんと、企業の利益で「不況」を判断するのは、けっして不当な判断ではないけれど、そんなに正確じゃない。と。

だから、あの、そんなところで…。だけど、そう、そんなところで…、なんか不況…、従来どおり、不況とみたいなの判断してる…。新聞なんかそういうふうに判断してますけど。

「だから、そんなところで従来どおり『不況』だと新聞なんかそういうふうに判断してますけど。」

‥‥従来どおり。。

それは、本質…、本当を言うと、違います。それ、あの、違います。

「それは、本当を言うとちがいます。」

‥‥本当を言うと。。

それは、現代と現在の違いです。現在ではそうじゃないです。

「それは『現代』と『現在』のちがいです。『現在』はそうじゃないです。」

というここで吉本さんおっしゃる「現代」と「現在」のちがい、というのは、講演の始めのころにご説明されていた「『価値の浮遊性』が『現在』の特徴として言えるんじゃないか。」のところですかね。

そして、さきほど聴きました「そんなところで従来どおり不況と判断してる」というのは、「価値の浮遊性」を考慮せずに判断している、のようなことだと考えられるけれども。でも、まだ、もうすこし聴いてみないと、よくわからない〜。

だもんでぇ、このつづきは次回noteで聴くっっっす!!!

平成30年8月27日