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【母】を想いながら。

さくじつのブログで申しあげました、
スーパーのお買い得品で買ったいちごはね、
まだ、いくつか残っているので、
きょうの朝も食べて、やっぱり、
食べるとうれしくなる〜。

そんな「いちご」とは、
漢字で書くと【苺】なのですが。
「くさかんむり」に【母】と記すのは、
なんだか、あらためて考えると、
印象的だなあ、と思いまして。
漢字のことを調べてみる
「リッシンベン調査団」シリーズにて、
この【苺】について調べようと思ったら、
白川静先生の『常用字解[第二版]』には、
掲載されていなくって。
おそらく、【苺】とは、
常用漢字ではないのでしょう。

そこでね、今回はさ、
【苺】の中にも入っている
【母】という漢字を、
白川先生の『常用字解』で調べてみます〜。

【母】 ボ・モ/はは・ばば・うば・もと
象形。胸に乳房ちぶさのある女の形。[説文せつもん]十二下に「やしなふなり」としているのは、ただ音の近い字で訓を加えたものにすぎない。「はは」のほかに、「ばば、うば」の意味に用い、子を生んだ母のように物事を生みだす「根源、もと」の意味にも用いる。毎は髪を結い髪飾りをつけた婦人の姿で、その髪飾りに手(ゆう)をそえ、髪飾りを整えて祭事にいそしむことを敏という。

白川先生によれば、
【母】という形は
「胸に乳房のある女性」とのことでして。つまり、
【母】の漢字の内部にある「ふたつの点」とは
「おっぱい」のことだったのかあ。
なるほどぉ、これまで考えたことなかったけれど、
言われてみると、たしかに、
そのようだと思われる。

そして、
【母】という形は、
【苺】だけでなくって、
【毎】や【敏】にも使われていて。
前者の【毎】とは、
「髪を結い、髪飾りをつけた婦人の姿」、
後者の【敏】とは、
その髪飾りに又(手)をそえた形で、
「髪飾りを整えて、祭事にいそしむ」のことをいう。
とのこと。つまりはさ、
【毎】の上にのっている
カタカナの「イ」の字を回転させたような形は、
女性の「髪飾り」を示しているのね。
こうなってくるとさ、
【毎】という漢字が入っている
「毎日」という語句も、
その語源が気になってくるなあー。

そしてそして、ともすれば、
【苺】とは、たとえば、
「植物で編んだ冠」を身につけた
女性の姿なのやもしれないな。

【母】を想いながら、
【苺】を食べようか。

マザー。

令和4年3月13日


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