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絶望と最高と笑顔の歌。

ぼくはMr.Childrenの音楽が大好きで、
そして、ぼくの母も、
Mr.Childrenが大好きだ。

母はさ、ぼくが部屋や車の中で
Mr.Childrenを聴いているのを聴いて、
好きになって、それでね、何度か
母と二人でライブにも訪れたこともある。
でも、母は、CDの
ジャケットや歌詞カードは全く見ないので、
歌は知っていても、その歌のタイトル、及び、
歌詞はぜんぜん知らないの。

そんな母があるころ、ぼくが
『ALIVE』を聴いていると、
「これって、『最高!』の歌だよね!」
と言ってきた。最初は、
その意味がよくわからなかったけれど、
よくよく話しを聞いてみれば『ALIVE』の
【さぁ 行こう】という歌詞が、
「最高」なのだと思っていたらしくって。
なので、ぼくは、ここは
「最高」ではなくって、
【さぁ 行こう】って歌われているんだよ、
と教えたんだけれども。

でも、なんだか、たとえば、
こんなにも暗くって、かつ、
絶望だけのような歌の中で、
「最高!」と思えるなんて、
よいなあ、って感じながら、逆に、
そんな母に励まされた気がしたの。
今ではさ、『ALIVE』を聴けば
「最高!」と想いながら、
聴いたり、歌ったり、するのよね〜。

いつごろのライブだったか忘れてしまったけれども、
Mr.Childrenのツアーのセットリストの中で、この
『ALIVE』が演奏されたときには、
桜井さんが、笑顔で
『ALIVE』を歌われていて、
それが、なんだか、じんときたんだった。
この笑顔の意味というのは、ぼくは
ほんとうのところはわかってないけれども、
たとえば、、

夢はなくとも 希望はなくとも
目の前の遥かな道を
やがて何処かで 光は射すだろう
その日まで魂は燃え
【ALIVE/Mr.Children】

夢も、希望も、無かったとしても
やがてどこかで【光】は射すだろう、
と歌われる、この
【光】を「想う」ことができる、
ということは、つまり、それだけで、
いや、もう、それこそが
「笑顔」に値することもやもしらない、と、
解釈できるような気もしたんだった。

そう考えてみるとね、
以前、ぼくの母が言っていた
「『最高!』の歌だよね!」ってゆうのも、
あながち、間違ってないじゃん!
とも思えてきて、さらに、この
『ALIVE』という歌が大好きになったのよね〜。

怖いものなんてない 胸を張ってたい
そして君と さぁ 行こう

やがて荒野に 花は咲くだろう!!!

令和5年3月24日


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