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バッター自身は犠牲となって。

このまえの日曜日の午後ごろ、
いっしょに住む母親とおやつを食べながら、
テレビをつけてチャンネルを変えていたら、
プロ野球の中継が放映されていて、
そのまま、母と野球を見ていたの。

そして、試合のある場面では、
バッターが犠牲フライを打ち点数が入ったときにね、
野球のルールをあんまり知らない母から、
「今って、どうして点が入ったの?」
と訊ねられた。それで、ぼくは、
「あぁー、今のは『犠牲フライ』と言って。」
と言いながら、犠牲フライのことを説明しようとしたら、
でも、犠牲フライって、
案外、複雑なルールというか、
野球のルールをあまり知らない人に伝えるのは、
けっこう、むつかしいなあと思って。

たとえば、そこでぼくが話したのは、
犠牲フライはノーアウトかワンアウトで、
三塁にランナーがいる場合に発生するんだけれども。
バッターがフライを打ち、
野手がそのフライのボールを捕れば、
そのバッターはアウトになるけれど、
ランナーは、野手がフライを捕った瞬間、
今いる塁から次の塁へと走ることができる。
だから、フライを捕った野手は捕った直後、
ランナーの走る次の塁へボールを投げて、
そのボールよりも先にランナーが塁にたどりつけば、
ランナーはセーフになる、というルールがあって。
犠牲フライはさ、野手がフライを捕った瞬間に
三塁ランナーがホームへと走り始めて、
セーフになれば一点が入ることなの。
ってゆうような、なんだか、
煮え切らないような説明でしか伝えられなかった。

でも、そのあとでね、
「犠牲フライ」というネーミングは、
バッターがフライを打ってアウトになることで、
バッター自身は犠牲となって、
ランナーが走りチームに点数が入るから、
そう呼ばれているんだけどね。
みたいなことを言ったら、母は、
「あぁー、犠牲フライっていうことばは
これまで聞いたことあったけど、
だから、犠牲フライと言うのね。」
とは言ってくれたのよね。

ぼくは、子どものころから運動がけっこう苦手で、
野球も本格的にはやったことないから、
詳しいことも言えなくて。なので、この説明も、
よい説明かどうかはわからないんですが。
たとえば、タッチアップのこととか、
ボールをランナーにタッチすべきなのか、それとも
タッチはしなくてもボールを持ちながら、
ベースを踏んでいればアウトになるのか、とか、
そこまで言おうとすると、
ぼくも、よくわかってないところもある。

ほかにも、たとえば、
「振り逃げ」とか、
「ボーク」とか、というのは、
完璧には説明できないもん。

でも、なんだか、
野球のひとつひとつのプレイとは、
このようなルールに則って、
選手は動いているんだなあ、
って、あらためて思ったのよね。

かっ飛ばせ かっ飛ばせ みんな
かっ飛ばせ かっ飛ばせ みんな
かっ飛ばせ かっ飛ばせ みんな〜!!!

令和4年6月29日


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