youのちがい

"you" のこと。

書こう書こう、と思いながらも、
なかなか書くタイミングがなくって、いつのまにやら、
すこし時間経ってしまったんですが。

せんじつ、レンタルのブルーレイで観ました
映画『メッセージ』でのねぇ、
ぼくが5月15日のnoteで申しあげましたことの
つづきのようなこと。

それは、この映画『メッセージ』のなかでね、
未知の飛行物体が地球へと降り立ち、
その飛行物体のなかに居る生命体たちと
コミュニケーションを取ろうと考えているシーンで、
主人公の言語学者・ルイーズがホワイトボードに、、

“What is your purpose on Earth?”

と記しながら、
「“地球に来た目的は?” これを聞くのよね」
とチームの人たちへ問います。そして、いくつか、
彼女の考えを伝えてゆくセリフのなかで、
ぼくがひとつ気になったのは、、、

次に明確にすべきなのは
“あなた” と “あなた方” の違いよ
必要なのは 個々の情報ではなく
全体の目的だもの

‥‥という日本語字幕でのことばです。

つまり、この飛行物体のなかに居る生命体は、
ふたり(2体)居るのですが。そのふたりに対して、
「あなたの地球に来た目的は?」ではなくって、
「あなた方の地球に来た目的は?」を訊ねたい。と。

このシーンをね、英語字幕で観てみると、、

the difference between
a specific "you" and a collective "you,"

‥‥とのように言われておるですが。

英語ではさ、ぼくはくわしくは知らないんだけれども、
"I(私は)" と "We(私たちは)"という
「わたし」の区別はあっても、
"you" は「あなた」なのか「あなたたち」なのか、が、
ことばがいっしょなのでしょうか。

それを、このばあいでは、
「a specific "you" 」と「 a collective "you"」という
ことばのちがいによって、
「あなた」と「あなた方」を表現していることに
なるほどぉ、と思って。

前者の "specific" の意味を辞書でしらべてみると
【特定の、一定の、固有の、独特の】、
後者の "collective" のほうは
【集合的な、集合性の、集団の、共同の】とのことなので、
「個人のyou」と「集団のyou」てゆうことでしょうか。

日本語では、語句に「たち」や「方」をつければ、
「集団」の意味になるですが。
英語では、"you" のばあいはそうならない、というのが、
なんだか、なぜだろう?! とも感じたの。
たとえば、日本語と英語の「二人称」のちがいなのか、
それとも、「単数」と「複数」の扱いが
"you" ではちがうのか。とか、
くわしいことはぜんぜんわからないんですが。。。

そんな、この主人公・ルイーズが、
ホワイトボードを前にして伝えるシーン、ってぇのは、
せんじつのnoteでも申しあげましたが、
いろいろ、印象的だったです。

また、「 a collective "you"」が、日本語字幕で、
「あなたたち」じゃあなくって「あなた方」と言うのは、
その生命体へ敬意をあらわしているようで、
すてきだなあ、と思いました〜。

令和元年5月24日


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?