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立ち去ろうとして後ろに心がひかれる人の姿。

毎月13日更新のね、漢字を調べてみる
「リッシンベン調査団」シリーズのこと、
最近では、そのころ書いているブログの内容から
関連する漢字を選んで調べているですが。
このごろはね、「愛」について
ブログ書いていたので、やはり、
【愛】という漢字を調べてみたいー。

なので、さっそく、
いつものごとく、白川静先生の
『常用字解[第二版]』を紐ときますと、、

【愛】 アイ/いつくしむ・したしむ
会意。「あい(変換できない字。【旡】の下に【夊】の形。)」と心とを組み合わせた形。後ろを顧みてたたずむ人の形である「あい(【旡】の下に【夊】の形)」の胸のあたりに、心臓の形である心を加えた形。立ち去ろうとして後ろに心がひかれる人の姿であり、その心情を愛といい、「いつくしむ」の意味となる。国語では「かなし」とよみ、後ろの人に心を残す、心にかかることをいう。それより愛情の意味となった。はっきりしない、ぼんやりした状態を「あい(変換できない字。「にんべん」に【愛】)」(ほのか)という。日がかげり薄暗いことを あい(かげる、くらい)という。

【愛】とは、
立ち去ろうとして後ろに心がひかれる人の姿であり、
その心情を「愛」と言い、
「いつくしむ」の意味となる。また、
「かなし」とも読み、後ろの人に
心を残す・心にかかることを言うことから、
「愛情」の意味となった。
って、なんだか、詩のようでうつくしい。

先述しましたこのごろのぼくのブログではさ、
愛とは、何だろう?!
的なことを書いてみたんだけれども、この
「立ち去ろうとして後ろに心がひかれる人の姿」
「後ろの人に心を残す・心にかかる」
という解釈は、全く考えてもいなくって、
なるほどなあ、すてきだなあ、と感じました。

ちょっと、どことなく、
かげりと、くらがりと、かなしさと、
さみしさと、はかなさと、わびしさと、
せつなさと、こころづよさと、を想うなあー。

いや、あの歌はさ、
『恋しさと せつなさと 心強さと』
というタイトルだったから、つまり、
「愛しさ」ではなくって、
「恋しさ」だった。

あやまちを おそれずにぃ すすむあなたをぉー♪

白川先生のおっしゃる【愛】の漢字のご説明では、
漢字変換はできなかったですが
「にんべん」に【愛】の字や、
はたまた、「曖昧」の【曖】の字や、
という字以外にもね、コンピュータで
「あい」を変換してみると、たとえば、
機種依存の字だったので表示はさせませんが、
「口」に【愛】の字、
「目」に【愛】の字、
「白」に【愛】の字、
「王」に【愛】の字、
「雲」に【愛】の字、
「魚」に【愛】の字、
という漢字もあるらしくって。とくにはさ、
「雲」に【愛】や「魚」に【愛】の字は、
どんな意味合いなのか気になる。

この【愛】のことを考えてみると、さらに、
「愛」とは何だろう??!!!
って思われるなあー。

令和3年12月13日


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