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ぼーっとする時間。

疲れたとき、とは言っても、たとえば、
肉体が動けなくなるほどの運動ってゆうのは、
ぜんぜんしてないけれども。でも、
ずっと作業をつづけていたり、
出かける日々がつづいたり、だと、
目が疲れたり、腕も疲れたり、体が疲れたり、
あとは、気持ちや心が疲れたりして。

そういうときには、
部屋で、ひとりで、布団にくるまって、
ぼーっとする。

こうして布団にくるまるのは、
今みたいな寒い冬だからかもしれないけど。
布団にくるまりながら、
本を読むでもなく、
音楽を聴くでもなく、
スマホの画面を眺めるでもなく、
なにかを考えるんでもなくって、
無心のまま、無音のまま、無言のまま、
時間を過ごす。

ぼくとしては、そんなような、
ぼーっとする時間が無ければ、
生きていられない、ってゆうくらいに、
大事な時間なのやもしれない。

布団の内側にある
ちょっとした暗闇の中で、
なにかを考えるわけではないけれど、
なにかの思いが頭をよぎることはあって。

たとえば、昔の思い出とか、
昔の後悔とか、昔の恨みとか、昔の憎しみとか、
そういうのが、またもや、振り返ってきて。
あのときのあれは、
どういうことだったんだろう? とか、
あのとき、こうしていれば、
よかったんだろうか??? とか、はたまた、
そのときの相手に対して、
恨み直したり、憎しみ直したりもする。

あぁ、おれって、
恨んだり、憎んだり、ばっかりの人生だなあ、
ってえのも想いながら、そこからさらに、
布団の中で時間が経ちながら、
えろいこととかも感じながら、
いつのまにやら、それらの考え事も、
どこかに消えている。

そうして、音も、光も、文字も、
風景も何もないような心象の中を、
魚のようにうろうろしながら、
しばらくすると、どことなく
疲れが取れた感もあって、
そろそろ作業に戻らないとぉ、とか思って、
布団から出る〜。

そんな、ぼーっとする時間がさ、
けっこうすきなのよねえー。

令和3年12月28日