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じぶんの考えていること。

20代終盤ごろ、このじぶんとは、
なんてだめな人間なんだろうか?!
と思いながら、
絶望みたいなことを感じながら、
そんなじぶんのことに関して、
永遠と、散々と、暗澹と、考えながら、
そんなときに、ふと、
あることを思ったんだった。

そのあること、ってゆうのはさ、
「おれって、今、何を考えてんだろう?」
というものなのですが。

このことを思ったときにね、
そういえば、ぼくは、これまで
「おれって、今、何を考えてんだろう?」
みたいなことを、考えたことなかったなあ。
と思いながら、つまりはさ、
初めてこのことを考えたわ!
とも思いながら、なんだか、
そのことを思ったときの感覚って、
今でも、どことなく、憶えているのよね。

「おれって、今、何を考えてんだろう?」
という問いって、けっこう、
不思議と言えば、不思議で。
じぶん自身がさ、今、
何を考えているか? なんて、
じぶんでは判り切っている、とも思っていたけど。
いやはや、そうでもなくって、
「おれって、今、何を考えてんだろう?」
と、じぶんに問うてみると、じぶんとは、
じぶんの考えていることって、
案外、判ってないやもしれん、
とも思えてきて。

たとえば、あるときには、
じぶんの思ったこと、というのは、
そのときに突発的に思いついたことで、
ほんとうのほんとうには、
きちんと考えているわけではない。
ってゆうふうにも思えて。

なんと言うのかなあ、
じぶんの思ったことに対して、じぶんで、
振り回されない、というか、
惑わされない、というか、
操られない、というか、
いや、そういうのが、
完全に無くなったとは到底思えないが、
でも、じぶんの思ったことで、じぶんが、
振り回される、惑わされる、操られる、
という可能性がある、ってゆうことをね、
「おれって、今、何を考えてんだろう?」
って考えたことで、思いついた。
とも言えるやもしれないかなあ。

そういうふうに思えたことによって、
ちょっと、救われた、というか、
もっと言えば、
じぶん自身の絶望からすこしだけ
抜けられた感があった、というか。

20代終盤ごろのとき、
そんなことを思った感覚をね、
今でも、なんだか憶えているの。

令和4年5月26日


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