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車馬坑と青い車。

さいきんでは、「車」のことについて
ブログを書いていたですが。
この【車】という漢字って、
なんだか、すっごく「車」っぽい。

たとえば、字の真ん中の
「田」のようになっている部分が車輪なのか。
それとも、
「車」を上から眺めながら、両端に、
二つの車輪がついているのか。

そんなふうに気になったので、
【車】の漢字をね、まいどのごとく
白川静先生の『常用字解(第二版)』で調べてみました。

【車】 シャ/くるま
象形。車の形。車の車体とその左右に両輪を加えた形。中国古代の戦争は馬車で戦う車戦で、馬車には二頭の馬を繋いだ。車の制作は古くから発達し、[周礼(しゆらい)、考工記、車人]にそのことが詳しく記されている。また殷・周代の墓には特に車馬坑(車と馬を埋めた坑(あな))があるものがあり、当時の車のことを知ることができる。

【車】は、やはり「車」の形で、
「車の車体とその左右に両輪を加えた形」
とのことですので、つまりはさ、
「車」を上から眺めた形っぽい。

古代の中国の戦争では、馬車が使用され、
馬車には馬が二頭つながれた。とのことですが。
真ん中に車体があり、そして、
白川先生おっしゃる「左右に両輪を加えた形」という、
【車】の上下の二本の線が、
二頭の「馬」なのでしょうか。

でもでも、『常用字解』の【車】の項目では、
今回の見出し画像でつけました「甲骨1」以外にも、
金文および篆文合わせて、
六つの字形が描かれていて。
それらを見ていると、、

画像1

たとえば、
「甲骨1」もそうなのですが、
「金文1」や「金文2」でも、
「田」の形が、どことなく、
車輪に見えるような気もしなくない。

お墓にて、車と馬を埋めるあなである
「車馬坑」という語句ははじめて聞きました。
おそらくは、戦争によって壊れた車と、
戦争で死んでいった馬たちが、
埋められたのでしょうか。

そのあなから知ることができる、
当時の【車】とは、
どのようなものだったのだろう?????

君の青い車で海へ行こう。
おいてきた何かを見に行こう。
そして、輪廻の果てへ飛び降りよう。

令和3年6月13日


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