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すいか畑にて。

すいか畑を歩いているときには、
たとえ、靴ひもがほどけてしまっても、
それを結んではいけない。
というお話しを聞いたことがある。

それはさ、
「靴ひもを結ぶ」とは、そこで
「しゃがむ」ということだから。
すいか畑でしゃがめば、周りから
「すいか泥棒」だと思われる可能性が生じちゃう。
そういうような疑われる行動は、
あえて、取らないほうがよい。
っていう教えだと思うけれども。

このごろ、このことを思い出していたのは、
東京オリンピック・パラリンピックの開催が
どことなく、ある意味では確信犯的に、
「すいか畑でしゃがむ」
のようにも感じられてしまって。
たとえば、もしも開催後や閉幕後の国内および世界中にて
パンデミックが増大する事態になってしまえば、
その根拠があるにしろ、無いにしろ、
「日本がオリンピックをやったからこうなった。」
という意見も出てくるんだろう。
このときに、それを、疑うほうがわるい、とは、
言い切れないと思うのよねえ。

オリンピックの会場や行き帰りの交通機関で、
感染は出なかったとしても、おそらく街中では、
いま、オリンピックやってるんだから、
じぶんたちもよいんじゃね? と思うひとたちもいて、
そこから感染が拡大してしまうとすれば、このことは、
オリンピック開催が関係するのかしないのか。
どこからどこまでが責任の範囲なのか。
ってえのも、ぼくはぜんぜん知らないが。

パンデミックの防疫対策のひとつのアイディアとして、
オリンピックを開催したら、
感染者が減る、そして、終息する。
ってゆう算段ならばよいなあと願うけど。
やっぱり、不安や、心配だっても、
思ってしまう部分はあったりする。

そんなような、でもさ、これはこれとして、
すいか畑ではほどけた靴ひもを結ばない。
的なことって、いろいろ、
ほかの場面でもあるやもしれないねー。

令和3年6月25日


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