「たこつぼ」と知ること。
インターネットって、すごい!
ってゆうのはいつも思っている。
何がすごいかと思うならば、
通常では出合えないような遠くの人とでも
会話やメッセージのやりとりができる、
みたいなことも考えられるし、もしくは、やっぱり
たくさんの情報を入手できることだなあ〜。
現在41歳のぼくが中学生高校生だったころには、
インターネットはまだ一般的じゃあなかった。
なので、たとえば、
聴きたい音楽の情報を知ろうと思ったら、
テレビの音楽番組や音楽雑誌、ラジオ、そして
クラスメイトより教えてもらう、
というぐらいしか無かったから。
かたや、現在では
最新のリリース情報から隠れた名作などなどまで、
あらゆる情報を入手することができ、かつ、その音楽を
YouTubeやサブスクですぐさま聴くこともできる。
このことは、音楽の情報だけでなくて
いろいろな場合で言えるとも思うけれども。
インターネットを見るさいには、
その情報の真偽を確かめること、つまり、
ネットリテラシーが大切とされていて、
このこともまたとてもむつかしい問題だと存じますが。
(これはでもネットだけでなく、現実の生活でも
「うそ」というのはあるのだから、もしかしたら
ネット内外、同じなのやもしらない。)
それを差し引いたとしても、インターネットで
いろいろなことを知ることができる、及び、
いろいろなことを調べることができる、って、
すごいなあと思える。
けれども、この
ネットリテラシー以上にむつかしいのはね、
インターネットでは、じぶん自身の
興味があること以外は調べられない、
というのが考えられる。つまりはさ、
「たこつぼ化」と言われるような、タコが
「たこつぼ」の中へと入ってしまって、その
つぼの口の側のほうしか見られない、つまり、
見たいものしか見ることができない。
たとえば、ネット検索をするときには
検索したい語句を検索窓へ打ち込むけど、この
「検索したい語句」というのは、もちろん
じぶん自身の調べたい事柄であり、つまり、
そのことばをじぶん自身は知っている。
逆に考えれば、インターネットでは
じぶんの知らないことは検索できない。
この状態が、もっとすすんでしまえば
じぶんの知っていることは、
めちゃくちゃ知っているけれど、
じぶんの知らないことは、それが
存在することすら知らない、つまり、
専門のことは詳しくて
専門外のことは全くわからない、
というふうにもなってしまうと考えられる。
先日放映の『水曜日のダウンタウン』では、
【「男の知名度100%」で「女の知名度0%」のモノ、
ギリ存在する説】として、
男性チームと女性チームとに分かれ、各チームが
男性にしか答えられない、及び、
女性にしか答えられない問題を出し合う、
という企画がございまして。たとえば、
男性チームのくっきー!さんが出題されました
【麻雀で使われるリーチ棒は何点?】
という問題はぼくもわかるものの、けれども、
女性チーム・ホラン千秋さんが出題されました
【スカートの下に履くスカート状のインナーは?】
そしてまた、YOUさんより出題の
【ストッキングの濃さを表す単位は?】
というのは、もう、そもそも
そのようなものがあること自体、存じないから。
さらに申しあげますと、
男性チームからの出題においても、ぼくは
恥ずかしながらわからないものもたくさんあった。
それらの出題の答えというのも、すでに
あんまり憶えていないものもあるのですが、
【ストッキングの濃さの単位】について、女性チームでは
矢口真里さん以外の方々は正解(正解は【デニール】)で、
矢口さんの間違いのご回答として
「デニーロ」と答えられていたことで、逆に
「ロバート・デ・ニーロ」に似ていることば、
というふうにして憶えることができました。
インターネットにはたくさんの情報があるけれど、
そのようなじぶんの知らないことは、
インターネットでは知ることができない。
とは言えども、では、そのような
「知らないこと」を、どうしたら
「知る」ことができるの?
令和6年2月28日