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机に人ばっか飾って暮らす!

昨日のブログでは、奥田民生さんの
2004年ソロ活動10周年記念として制作されました
『人ばっか』というメドレーについて書きまして。
『人ばっか』のことで言うと、
2004年10月30日に開催されました
「ひとり股旅スペシャル@広島市民球場」で演奏されました
『人ばっか10.30』のほうもね、
忘れられないんだなあ。

バンド演奏による『人ばっか』とは打って変わって、
「ひとり股旅」のライブならではの
アコギ弾き語りによる『人ばっか10.30』もまた、
いつ聴いても、すばらしい。

『人ばっか10.30』のね、
ぼくが好きな場面で言うと、、

たのしい時 何て言う?
【何と言う/奥田民生】
何も言うな
今夜の月もきれいだね
【月ひとしずく/小泉今日子】

『何と言う』→『月ひとしずく』
の箇所とか、もしくは、、

休みが必要だ
テレビがそう言ってる
コーヒーで 一息いれろ
【コーヒー/奥田民生】
と そういうわけには いかないかなあ
いい調子でやってるかなあ
机に
【野ばら/奥田民生】
人ばっか
【さすらい/奥田民生】
飾って暮らす
たまにサンダーが 小雨を降らす
【野ばら/奥田民生】
だからキライだよ こんな日に出かけるの
人がやたら歩いてて
【雪が降る町/UNICORN】
人ばっか
【さすらい/奥田民生】

『コーヒー』→『野ばら』
からの、いきなりの『さすらい』、そして、
『野ばら』へと戻り、ユニコーンの
『雪が降る町』のフレーズが歌われるところ、
好きだなあ。

サンダーが降らした小雨の日に、
出かけるのは、キライだよ、
というのはわかるし。そして、また、
机の上に「人ばっか」を飾って暮らす、
って、どんな感じなんだろう?!

今回、このブログで
『人ばっか10.30』のことを書くためにね、
ひさしぶりに棚からライブDVDを取り出してきて、映像で
『人ばっか10.30』を聴いていたのですが。

メドレーの終盤、2回めの
『雪が降る町』が歌われる直前にね、
演奏中のアコギの4弦が、
バコーンと切れてしまう場面があって。
その場面は、突然のハプニングにも関わらず、
歌と演奏をいつも通り続ける民生さんが、かっこいい。

このとき、その切れた弦が、
演奏の邪魔にならないように、
その弦をびよーんと前のほうに引っ張って、なおかつ、
弦が切れたことによって音が少しずれてしまったのか、
一瞬、左手をペグのほうに持ってゆき、
5弦をさっとチューニングされるところはさ、
いつ観ても、ちょっと、泣けてきちゃう。

こういう場面を観ると、やっぱり、ぼくは、
「奥田民生になりたいボーイ」
なのだと思ってしまうんだなあ。

そして、メドレーのラストでは、
突如、ユニコーンの
『Maybe Blue』のフレーズが歌われて、、

泣き出しそうな 窓際の
【Maybe Blue/UNICORN】

このときは、まだ、
ユニコーン再結成以前の時期なので、
オーディエンスも驚きの大歓声のなか、、

ばか野郎
だけど ムナシさは
【674/奥田民生】
知らねえ 知らねえ 知らねえ
【ドースル?/奥田民生】

『Maybe Blue』→『674』→『ドースル?』
という3曲でメドレーが終わるのが、
すごい〜。

それはたとえば、歌詞で言えば、
『Maybe Blue』での
【泣き出しそうな窓際のブルー】の「ブ(B)」の子音と、
そこへ繋がる『674』の
「ばか野郎」の「ば(B)」の子音が合っているし、また、
『674』での
【だけど ムナシさは 知ってる】の「知(し)」と、
そこへ繋がる『ドースル?』の
【知らねえ】の「知(し)」の語が合っているからこそ、
自然に聴こえるし。
さらにもうひとつ、この3曲の選曲について、
ユニコーンのデビューアルバム『BOOM』に収録される
『Maybe Blue』、
民生さんのソロデビューアルバム『29』の1曲目に収録される
『674』、
当時、コンサート開催の直前にリリースされました
最新アルバム『LION』を除けば、
いちばん新しいアルバム『E』の最後の曲として収録される
『ドースル?』が、
順番に歌われることによって、
ユニコーン、ソロデビュー、そして、
これまでの活動すべてを網羅するかのように歌われる、
とも思われて。今、聴くと、
なおのこと、ぐっと、来るんだなあ。。。

こういう時、何て言う?

何も言うな〜
今夜の 月も きれいだねぇ〜♪

令和4年10月30日


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