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延長に突入!

図書館で借りてくるCDだったり、
YouTubeだったり、Spotifyだったり、でね、
これまで聴いたことないアーティストの音楽を、
それはさ、たとえば、
好きなミュージシャンが紹介されていたアルバム、及び、
お知り合いからおすすめしてもらった曲を、
聴く、というのもね、
音楽鑑賞としてよいのですが。
でも、それだけならば、
「はじめまして。」の音楽ばかりになってしまうので、
ときにはさ、大好きなミュージシャンの音楽を、
どっぷり浴びるようにして、
聴きたくなるときもある。

そういう意味で言うと、このごろはさ、
奥田民生さんの音楽を、
ドライブ中、全曲シャッフルにて、
聴いていたのですが。

この全曲シャッフル再生の中では
『人ばっか』という曲がさ、
やっぱりすごいなあ、と想ったのよね。

奥田民生さんの『人ばっか』とは、
ソロ活動10周年の記念メドレーとして制作され、
当時2004年のライブツアーの中で演奏なされました。
でも、ぼくが初めて観ました民生さんのライブは
2005年のツアーなので、ぼくは
『人ばっか』をライブで聴いていない。
その後、シングル『何と言う』のカップリングとして、
『人ばっか(OT10メドレー・LIVEヴァージョン)』
が収録されて、かつ、カップリング集
『BETTER SONGS OF THE YEARS』にも収録された。

『人ばっか』はさ、民生さんの曲の
「メドレー」とは言えども、たとえば、
サビのいち小節を歌い継いでゆく、
のようなメドレーではなくって、
とある曲のとあるフレーズが歌われたと思えば、
突如、別の曲、それもね、
小節の途中のメロディーが歌われる、とか、
ギターリフが演奏される、とか、つまりは、
コラージュのようになっていて。
そして、この繋がれた歌詞は、
どことなくストーリーのようになっている。

たとえば、
メドレーの冒頭では、
『愛する人よ』における

簡単 簡単 ベリーグー
今日の一日も終わった
朝方 ちょっと腹立った
夕方 めちゃくちゃ
【愛する人よ/奥田民生】

‥‥のあとには、
『ワインのばか』における

ワイン 飲んだんだあ
【ワインのばか/奥田民生】

‥‥というフレーズへ繋がる、
とか。もしくは、
『ツアーメン』における

いろんな場所で 音楽をやりたい
【ツアーメン/奥田民生】

‥‥のあとには、
【野ばら】における

と そういうわけには いかないかなあ
【野ばら/奥田民生】

‥‥というフレーズへ繋がる、
とか。こういうのはさ、もう、
聴いていると、ほんとうにたのしい。

そしてさらには、
今回聴いていて、すごい!
って、あらためて感じたのは、、

いつも僕はひとりきり
風呂に入って
【働く男/UNICORN】
ワイン 飲んだんだあ
【ワインのばか/奥田民生】
これを 野球で言うと
【野球で言うと/奥田民生】
Aren't you need touch you knew
(えんちょー に とつにゅー)
【リー!リー!リー!/奥田民生】

‥‥の、ところだなあー。

ここでメドレーは、
延長に突入することによって、
このあと、さらに盛り上がる。

それもね、
『リー!リー!リー!』はさ、
「野球」の歌なのだから、そのまえの
『野球で言うと』という曲の
「これを 野球で言うと」
の歌詞とも合っていて、つまり、
本当に野球で言っているのが、すごい。

なんだか、ぼくとしては、
この箇所を聴きながら、
「延長」って、
よいなあ、と思ったんだった。

「延長」によって、
物事が、繋がれてゆく、というか。

たとえば、いつか、
終わりのときが来るんだとしても、
「延長」「延長」「延長」で
やってゆけるとすれば、どうにか、
明日へと、つまり、未来へと、
たどりつくことができるかなあ。。。

汗をふいて 涙ふいて ここまで来た 人ばっか
さっきまで 何も なかった〜

令和4年10月29日


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