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『ネイビーオレンジ』の空になった。

先日、名古屋国際会議場センチュリーホールにて
UNICORNのライブ「2023-2024ツアー『クロスロード』」を
観にゆく前には、昨年リリースなされましたNEWアルバム
『クロスロード』をあらためて聴いておりまして。
この聴くなかでは、やっぱり、
どの曲もよいなあ! つまり、どの曲も
ユニコーンっぽくてすばらしいアルバムだなあ!
と想っていたのですが。

そのなかでもね、やっぱり、
奥田民生さん作詞作曲ボーカルの
『ネイビーオレンジ』は最高だなあ、って存じました。

『ネイビーオレンジ』とは、アルバムリリース前の
配信限定でリリースなされました
EP『ええ愛のメモリー』にも収録されていて、この
EPでは「AIボーカル」で歌われているですが、
アルバム『クロスロード』収録のバージョンでは
民生さんご本人の歌唱で、また、EP収録の五曲は
メンバー五人の各過去曲をイメージされ、つまり、
過去曲のオマージュとして制作されていて、
この『ネイビーオレンジ』という曲は、
UNICORNのデビューアルバム『BOOM』収録の
『Maybe Blue』がモチーフとされる。

オマージュというのはね、具体的には
WEBサイト「ナタリー」のメンバーインタビューでは、
楽曲のキーやドラムのパターン、ベース及びギターなどなどを
できるだけ同じにしてちょっとだけ変える、
と言われていたし、また、曲タイトルがね、
『Maybe Blue』と『ネイビーオレンジ』という
だじゃれ感がまさに民生さんっぽいなあ、とも思える。

そして今回、あらためて
『ネイビーオレンジ』を聴きながら、この歌詞も
オマージュのごとくだなあ、って感じたのよね。

つまり、『Maybe Blue』の「ブルー」とは
憂鬱の「ブルー」なのだとぞんじますが、
そのほかにも、青色って
「青春」とか「青二歳」とか「青臭い」とか、
若さや未熟さについて言われることがある。
『Maybe Blue』が、どうして
Maybe(たぶん)なのかはよく知らないのですが。
そして、かたや
『ネイビーオレンジ』の「オレンジ」は、歌詞では、、

君と見た空は オレンジとネイビー
夜が来る前に 僕らを照らした

ネイビーオレンジ/UNICORN

夕焼けの空の色なのだと歌われていて。
つまりはさ、
『Maybe Blue』の青さの空から
「36年」という時間が経ち、
『ネイビーオレンジ』では夕方の空になった。
夕方とは「黄昏」でもあり、いわゆる
人生の盛りを過ぎた年代だとも思うのですが、
つまり、若さや未熟さの段階を経て、
歳を取った、というような
そんな「時間」の経過が歌われている、
と思ったら、とても素敵だなあって感じたの。

「夕方」や「夕焼け」や「黄昏」という
意味なのだとも解釈できるかのような、そんな
マジックアワーのごとくの
『ネイビーオレンジ』を聴きながら、ぼくは、
ぼく自身の「歳」を取ることを考えたい〜。

胸の奥はネイビー♪

令和6年2月1日

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