見出し画像

ザ・インサイド・ストーリー

『ユニコーン 服部 ザ・インサイド・ストーリー』という、
1989年にリリースされました
ユニコーンの3rdアルバム『服部』のことについて、
兵庫慎二さんが取材をされた書籍を読み終えました。

おもしろかったー。

ぼくは、ユニコーンのこと、
まずは奥田民生さんのソロを知ってから、
そのあとでユニコーンの音楽を聴いているので。
ぼくが小学校低学年だった『服部』リリース当時については、
ぜんぜん知らないのですが。なので、
知らなかったこともたくさん書かれていたし。
また、昨年のユニコーンのツアーではさ、
『服部』発売より30年、とのことで、
ライブで『服部』メドレーが演奏されていて。
そこから、ぼくもあらためて『服部』聴き直しながら、
やっぱりすばらしいアルバムだなあー。って。

書籍ではいろいろ、なるほどぉ、
と思った箇所はたくさんあるですが。

たとえば、ユニコーンがデビューして、
キーボード・向井美音里さんの脱退、および、
ABEDONさんが加入するまでの経緯。
そして、アルバム『服部』制作のこと。。。

‥‥という、この
『服部』というアルバムタイトルには、
とくに意味は無いらしい。さらに言えば、、

 当の民生にとって、このアルバム・タイトルにおいて最も重要だったのは “意味を消す” ということだったらしい。(62頁より。)

「意味が含まれている」ようなタイトルではなくって、
「意味を消す」ためのタイトルだった。と。
はたまた、マネージャーの
原田公一さんおっしゃるには、、

「最初は “アルバムに人格を持たせよう” っていうことをテーマに始まって。それで、じゃあ名前をどうしようかっていう時に“服部”っていうワードが出てきて。“フクベ” と書いて “ハットリ” と読むのが面白いとか、“服部” って日本語だけど響きが面白い。“服” は “ハッ” って読まないし、“部” も “トリ” って読まないのに “ハットリ” って読むのが面白いって。それで「服部」という曲ができたりとか、「ハッタリ」という曲ができたりしっていったんですね」(67-68頁より。)

「服部」ということばは、たしかに、
「服」も「部」もどちらも「はっとり」とは読まないのに、
ふたつが合わさることによって
「はっとり」と読むようになるのが、おもしろい〜。

そしてまた、
ぼくも噂としては聞いたことがあった
「服部」というタイトルは、
ある実業家の名前から取った。ってゆうのは、、

なお、ABEDONの地元である山形の、昭和の時代の大実業家、服部敬雄からいただいたのではないか、という説も昔からあったので、民生とABEDONに確認したところ、二人とも「そんな人は知らん」という答えだった(60頁より)

民生さんとABEDONさんいわく、
「そんな人は知らん」とのことで。
これは、ほんとうに「そんな人は知らん」なのか、
それとも、制作の裏側の真実を伝えるのは野暮だから、
あえてそう答えているのか。
とゆうのは、よくわからないけれども。
「そんな人は知らん」という答えがさ、
なんだか、ユニコーンっぽくて、すき。

書籍でも書かれてあったとぞんじますが、たとえば、
「アルバムのタイトルを『服部』にしたい!」
というときに、その反対意見が出るよりも、
それは面白いから、もっと、やろう!!! みたいな、
そういうユニコーンのチームが、
すばらしいなあと感じました。

また、ユニコーンのメンバー5人がインタビューで語る
アルバム『服部』制作の裏側(第5章)と、
当時のレコーディングスタッフの方々が
30年ぶりで集結しての座談会(第8章)も、
おもしろかったなあ。じぶんとしてはさ、
ぼくのだいすきな、
6曲目『パパは金持ち』&7曲目『君達は天使』
の2曲のことがくわしく読めて、よかった。

新婚旅行もよかった!!!

インタビューや座談会を読みながら、
あらためて『服部』を聴き返してみれば、やっぱり、
ロックだったり、バラードだったり、
オーケストラだったり、ジャズだったり、
サンバだったり、レゲエだったり、インド音楽だったり、
ビッグバンドだったり、弾き語りだったり、というような、
いろいろな音楽の曲が入っていて、すごい。。

そして、、、、、

 そして。『服部』のほか、氣志團の2004年リリースのサード・アルバム『TOO FAST TO LIVE TOO YOUNG TO DIE』(ABEDONプロデュース)のジャケットも飾った中村福太郎さんは、2019年3月、98歳で亡くなられた。この場を借りて、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。(152頁より。)

『服部』のアルバムジャケットで登場している
「中村福太郎さん」が、
昨年の3月に98歳で亡くなられた。とのことでして。

今にして思えば、上でもすこし書きましたが、
ぼくも鑑賞いたしました昨年のツアーは、
4月より始まりまして。そのセットリストには、
アルバム『服部』のメドレーもあって。
それらは、中村福太郎さんが亡くなられたあと、
演奏された。という。つまりは、
追悼の演奏でもあったのかあ。と想いました。

こうなると、なおのこと、
来月リリース「百が如く」のライブ映像作品、
じっくりと観たいなあ。

君の取り柄 足の長さっ!!!!!

令和2年3月21日


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?