見出し画像

雷鳴と胡麻とお花と文明。

雷が鳴っていると思い出すのは、
「胡麻」だわねー。

って言うのもさ、
「胡麻をする」というときの
「する」の漢字とは、
「擦る」でも「摺る」でも「刷る」でもなく、
「てへん」に「雷」をつけた
「胡麻を『擂る』」らしくって。

おそらく、胡麻をね、
すりばちとすりこぎですりすりしながら
「ごりごり」されている音の感じが、
「雷」に近い、という雰囲気なのかもしれない。
その音の感覚は、なんてゆうか、
ぜんぜんちがうとも言えなくて、
けっこう、わかるような気もするのよね。

雷は、
ちょっとこわいけど、それを
「胡麻を擂る」に見立てれば、
なんだか、風情がある。というか。
雷鳴を聴きながら、胡麻和えとか、お蕎麦とか、
食べたくなってくる。かのような????

「雷」つながりの漢字で言えば、
「くさかんむり」に「雷」で
「蕾(つぼみ)」となって。
そういうような、つぼみが
「雷」である理由はよくわからないけれども。
つぼみがひらいて、
お花が咲く、という出来事が、
雷鳴、のようなものなのやもしれないか。

それはさ、
なんだか、かっこいいー。

「雷」という漢字の下を、
ちょっとのばしてぴよんって曲げると
「電」になって。
「雷」が「電」になれば、
電気とか、電力とか、電線とか、電話とか、電磁波とか、
それだけの形のちがいで、
一気に、文明っぽくなる。

雷が鳴ると、なんだか、そんな、
雷にまつわる漢字のことを思い出す〜。

令和3年7月15日


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?