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五穀のすぐれて美しいもの。

このごろのブログでは、じぶんなりに
「精神」という語句について、
考えてみたことを書いたのですが。

「精神」ということばの
【精】という漢字はさ、たとえば、
「精がつく。」や、
「丹精を尽くす。」や、
「精進します。」とも言うし、はたまた、
「精密」「精髄」「精巧」「精査」「精鋭」「精彩」
という、これらのほかにも、
「精子」や「精巣」や「受精」や、また、
「妖精」や「精霊」とも言われるように、
なんて言うか、目に見えない力、とゆうか、
不思議な漢字だなあと感じるのよね。

それなので、こんげつのぉ、
漢字を調べてみる「リッシンベン調査団」では、
【精】という字を見てゆきたい〜。

さっそく毎度のごとく、
白川静先生の
『常用字解(第二版)』を引いてみると、、

【精】 セイ・ショウ(シャウ)/くわしい・きよい・こころ・たましい
[説文]七上に米を択(えら)ぶの意味とする。古い文献に、神に供えるための米・麦など五穀のすぐれて美しいものであるとする。のちすべて「きよい、うつくしい、くわしい」の意味に用い、また精神(心。心の働き)のように「こころ、たましい」の意味に用いる。

【精】とは、古くには、
「米をえらぶ」という意味や、
「神にそなえるための米や麦など五穀のすぐれて美しいもの」
という意味がある、とのことでして。

【精】という漢字の
「米へん」の「米」は、
もともと穀物の「米」だったのねえ。

それも、
すぐれてうつくしい「米」。

ともすれば、たとえば、
「丹精」や、「精進」や、また、
「精密」「精髄」「精巧」「精査」「精鋭」「精彩」
という熟語もさ、日本の「お米」のように、
こまかでたくみなイメージがあって。
その意味も、どことなくわかる気がする。

そういう意味から言えば、はたまた、
「精子」という語句もねえ、
なんとなく、わかる、かのような、、、

【精神】ということばは、
これはたぶんではあるのですが、
当初は、日本には無いことばで。
あるころ外国から来たことばを、
日本語に翻訳して、漢字に置き換えて
つくられたことばなのかもしれない。
って、じぶんでは予想しているですが。

この仮説が合っているのかは、
わからないけれども。

【精神】が、たとえば、
【精】という漢字は、古くは、
「五穀のすぐれて美しいもの」
の意味があったとすれば、
なんだか、日本的でもあるし、
親しみもわいてくるような気がするの。

精魂を込めて、
すごしたい。。。

令和3年4月13日


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