うぐいすが鳴いている。
このごろ、毎朝、
うぐいすが鳴いている。
うぐいすの鳴き声で、朝、起きる。
ってゆうのも、なかなか、
風情がある。
うぐいすは、
「ほー ほけきょ」と鳴くけれども。
このうぐいすの鳴き声をね、
日本語のことばに置き換えたら
「ほけきょ」になる。というのを、
最初に編み出したひとはすごいなあと感じる。
ふつうに聞けば、語感的には
「ぴぴぴょ」とかでも、
ありえそうだと思うけど。
でもでも、やっぱり、
「ほけきょ」のほうがそれっぽい。というか。
そう思いながら、また、聴いてみれば
もうぜったいに、
さいしょは「ほ」だし、
つぎは「け」だし、
さいごは「きょ」なんだもん。
動物の鳴き声って、
ほかにもいろいろ、ことばが
不文律的に決まっていて。たとえば、
いぬは「わん」、
ねこは「にゃー」、
ねずみは「ちゅー」、
ひつじは「めぇー」、
うしは「もー」、
ぞうは「ぱおーん」、
ひよこは「ぴよぴよ」、
にわとりは「こけこっこー」、
などなど。。。
にわとりは、英語では
「cock-a-doodle-doo」と鳴く。
ってえのも知識として聞いたことはあるけど。
やっぱり、日本人のじぶんとしては、
「こけこっこー」としか聴こえない。
そういうふうに、鳴き声を
「文字」で聴いているのかもしれないな。
そして、これは、
「鳴き声」だけでなくって、
「音」も、たぶんそうで。たとえば、
風は「ひゅーひゅー」。
雨は「ざーざー」。
火は「ぼーぼー」。
救急車は「ぴーぽーぴーぽー」、
と言うのは、ドップラー効果によって、
「ぴー」が高いときから
「ぽー」が高いときへと、
音階が変化してゆく。
こんな感じでぇ、
社会には、世界には、
もっと、もっと、あらゆる音で、
溢れているんだろうか。
それとも、
せみの声が、岩に沁み入るほどの、
しずけさか。
閉店、がらがら。。。
令和3年3月25日
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