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海岸通りに春が舞う。

ASIAN KUNG-FU GENERATIONのブルーレイ
『映像作品集16巻 TOUR2020 酔杯2〜The Song of Apple〜』
観てから、アジカンの以前のアルバムを聴きたくなって。
さいきん、あらためて、
『ワールド ワールド ワールド』『ファンクラブ』そして、
『ソルファ』を聴いておりました。

そのなかでもね、『ソルファ』は、
2016年に再レコーディングされた
『ソルファ(2016)』も聴きながら、やっぱり、
すばらしいなあと想ったのよね。

2004年の『ソルファ』と、
2016年の『ソルファ』の大きな違いは、
『ループ&ループ』という曲の位置だとも存じますが。
当初、最後の曲だった『ループ&ループ』が、
2016年版では、3曲めに収録されている。
この曲の順番について、ぼくは、
2016年版のほうが好きかもなあ。

アルバムの最後に『ループ&ループ』があることで、
アルバムが、さらにループしてゆく。
という雰囲気もかっこいいけれども。
再レコーディング盤を何度も聴いた今となっては、
『振動覚』→『リライト』→『ループ&ループ』→『君の街まで』→
の順番のほうが、どことなく、
しっくりくるような感じもする。

あとはさ、
『ソルファ(2016)』の最後の曲が、
『海岸通り』に成ったのも素晴らしいと感じていて。
『海岸通り』って、大震災以降では、
震災に対する祈りの曲のようだと想いながら、
とくに、ライブで聴くと、ぐっとくるですが。
『ソルファ』のリリースから、
再レコーディングされるまでの12年間の月日で、
曲が、育ってゆき、
強い音楽に成っていった。という感覚を想うのよね。

そして、さらには、
2018年発売のベストアルバム
『BEST HIT AKG 2 (2012-2018)』では、
当時新曲の『生者のマーチ』がアルバムの最後の曲で、
その曲の前に、この
『海岸通り (2016)』が収録されていて。

ベストアルバム『BEST HIT AKG 2』と言えば、
1曲めが『夜を越えて』という、
大震災と深いつながりの曲からスタートするからこそ、
→『海岸通り』→『生者のマーチ』
という流れでアルバムが終わる、そしてまた、
ベストアルバムのタイトルとして
『(2012-2018)』と名付けられていることも、
大震災と関連しているのだろうと思われる。

そう考えてみれば、
再レコーディング盤『ソルファ(2016)』も、
ベストアルバム『BEST HIT AKG 2 (2012-2018)』も、
どちらも、大震災への哀悼のアルバム、
だとも言えるような気がするのよね。

2018年、
フェス「森、道、市場」にて、
海のちかくのステージで聴いた
『海岸通り』、すてきだったなあ。

夕凪の最後には 優しく揺らぐ風
海岸通りに春が舞う
海岸通りに春が舞う

令和3年7月17日


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