現在をどう生きるか9

第67回 復興の仕方・救済の仕方

前回noteよりひきつづき、吉本隆明さんの講演『現在をどう生きるか』(開催日時:1995年9月3日)をゆっくりじっくり聴きます。講演音源は吉本隆明の183講演より。ほんじつとは、つまり第67回めなんだよ。]

では、吉本さんの講演を聴きます。ぜんかいには、、

「僕はオウムサリン事件と同じように、関西の大地震っていうものの問題はもうひとつとても大きな問題だと思ってるわけですけどね。

 ここではどういう問題になるか、って言いますと、ひとつは家屋が倒壊した・死者を出した、そういう家族や人たちに対する補償や救済の問題があるでしょうし。もうひとつはやっぱり、どうやって復興するんだ? という、復興の問題があると思います。

 で、これにも価値の浮遊するポイントってのがあるわけです。」

の箇所でした。つづきをぉー。。。

で、ひとつは非常に簡単なことです。
(チャプター09「阪神・淡路大震災復興への課題」/0:45〜)

「そのひとつは非常にかんたんなことです。」

‥‥ひとつは、、

従来…、従来の日本の社会の通念のように、あの。政府が、あの、不況の中で、その、少しばかりずつ金を出して。政府とか、地方自治体が、神戸市なら神戸市が、あの、援助金を出して。それに従って、それで、あの、復興していく。っていう、復興の仕方ってのがひとつあります。

「従来の日本の社会の通念のように、政府や地方自治体がすこしばかりずつ援助金を出してそれに従いながら復興してゆく。という復興のしかたがあります。」

‥‥従来の社会の通念のように、政府等が援助金を出しそれに従いながらの復興。。

ここでの「通念(つうねん)」という語句は、「一般に共通した考え。(広辞苑第七版より)」の意です。

そして、、

これは要するに、従来的基準における、その、復興の仕方とか救済の仕方です。

「これは従来的基準における復興のしかた・救済のしかたです。」

‥‥従来的基準。。

それからもうひとつの復興の仕方は、あの。これ…、復興の仕方・救済の仕方っていうのは、あの、これは非常に自主的な…、自主的な、その、産業と、自主的な市民の、そのなんか一種のその、無言のうちのその協働の力でもって。

「もうひとつの復興のしかたは、これは非常に自主的な産業と自主的な市民の無言のうちの協働の力でもって、」

‥‥もうひとつは、非常に自主的な産業と市民の無言のうちの協働の力で、、

ここで吉本さんおっしゃるこのなかの、とくに「無言のうちの協働の力」という表現がすてきだなあ、って思いました。

それで、復興を遂げていく、っていうこのやり方。相互援助もあるし。復興のやり方をやっていく、ってことで。

「復興をとげてゆくというやりかたをやってゆくってことで。」

‥‥復興を遂げてゆく。。

そういえば、阪神・淡路大震災のときに多くのボランティアの方々がご活動をされて、それで「ボランティア元年」と呼ばれる。というのを聞いたことがあるっす。

そいじゃあ、このつづきは次回noteのあしたへ〜!!!

平成30年9月17日


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