変態と羽化とバイオリズム。
植物は、芽が出て
つぼみからは花が咲く。
昆虫は、幼虫からさなぎへ、そして
成虫へと成る。
鳥は、卵から孵化してから
雛が成長して巣立ってゆく。
魚は、孵化してから
仔魚、稚魚、未成魚、成魚、とのように成長する。
カエルはおたまじゃくしから
成体のカエルへと変化してゆくし、
爬虫類は脱皮するし、また、
人間も子供から大人へと成熟し、
やがて、老いてゆく。
もっと言うとすれば、人間の身体は
数年ですべての細胞が入れ替わるらしい。
そう考えてみると、
変化は前提である、
とも思える。つまり、
変態しないことなんてなにもない。
このごろは夏なので、やっぱり
思いを馳せるのは蝉なんだけれども。
蝉は、長い年月のあいだ
地下の土の中で過ごしながら、
ある夏の日、地面より出てきて羽化をする。
その際には、抜け殻が残される。
蝉が羽化するときには、その
身体は無防備になってしまうため、
蜂や蟻に襲われないように、
羽化は日没後に行われるらしい。
つまり、蝉は、季節や時間を
大切にして生きているとも言える。
蝉だけでなくて、
その他の昆虫、及び
鳥や植物などなどの生物もまた、
季節や時間を大切にしているのだろう。
「バイオリズム」という考えがあると存じますが、
ぼくは詳しいことは全然知らないけれど、つまり、
身体の周期的な活動みたいなことでしょうか?
一日とか、一月とか、一年とか、干支の一回りとか、
そういうような月日の時間が巡りながら、
身体に、もしくは、運勢的なことに
ある影響がもたらされてゆく。
どんな影響なのか?! というのは、
ぼくはわからないけど、でも、
そういうのもありうると考えられる。
それも、これも、すべて
地球が周期的に自転して、なおかつ、
地球が太陽の回りを周期的に公転しているから、
成り立っているんだろうなあ。
もしも、そうじゃあなければ、
つまり、周期的じゃあなくって、たとえば
今日の一日は6時間、明日の一日は38時間、
という具合にして一日の時間もばらばらで、
かつ、当日にならなければその日の一日が
何時間かわからない、とか、さらに
昨日は冬、今日は夏、明日は春、明後日は梅雨、
というように、季節も日々ばらばらだったらば
ぼくら地球の生物たちは、
どのように進化していたのでしょうか?
そんなことをぼんやり考えてしまったような、
夏! ただただ、暑い!!!
令和6年7月22日