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「まし」になれたら。

ちっちゃなころから、
悪ガキでも優等生でも何でもなかったぼくは、
「なりたいもの」みたいなものも、
とくになかった。

いや、ときにはさ、
なにかになりたい! って、
思ったことはあるにしても、
ほんとうのほんとうに、
「これになりたい」というような夢って、
ぜんぜんなかったな。

そんなぼくは、たしか、
20代の終わりごろだったかなあ、
こんなだめなぼくは、
これではいけない、と思い、つまり、
「ぼくは変わらないといけない」
って考えたんだった。

このときにぼくが思った
「変わらないといけない」のことをね、
あらためて、うえで書きました
「これになりたい」の
言い方に言い換えるならば、たぶん、
「今よりも『まし』になりたい。」
ということやもしれん。

そういうふうに考えてから、
数年ぐらいが経った今から数年前、
ひさしぶりに会ったある友人から
「おまえ、変わったな。」
と言われたんだった。
そして、それを聞いたぼくは、
「いや、変わったんじゃなくって、
 変えたんだよ!」
って返したんだった。

たとえば、この
「おまえ、変わったな。」ということばって、
どちらかと言えば、
悪い意味、とゆうか、つまりはさ、
よくない方向に変化した、
的な意味合いが強いとは思うんですが。
たとえ悪くなったとしても、いや、
それがさ、どういうふうに悪くなったかは、
ぼくにはわからないけれど、たとえば、
つまらなくなった、とか、
おもしろくなくなった、とか、
さらに、だめになった、とか、
もしもそういうようなことなのだとしても、
「このままではいけない」と思い、そして、
じぶんを変えようと思ったんだった。

それで、その数年後の現在、
じぶんがすこしだけでも
「まし」になれているのかは知らないが、
いや、そもそも、この
「まし」という状態がさ、じぶん自身で
どういうことかもよくわかってないかもだけど、
今後、じぶんがすこしでも
「まし」になれたら。
っていうのは思ってたい。

くわしくはここでは書かないけれど、
おそらく、この「まし」というのは、
過去のじぶんの反省、とか、
過去の相手への償い、とか、
そういうことなんだろうかなあ、
とは思っているんだけどね〜。

令和4年6月19日


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