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美しい背中。

今から5年前のこと、
あるご縁があり、パート契約で
学習塾講師として勤めることになったときには、
お仕事でスーツを着るので、
持っているもの以外にも欲しいと思い、
スーツ新調しようと、ある百貨店を訪れました。

百貨店では、じぶんの好きな
洋服ブランドさんのお店があり、
スーツもそこで買いたいと思って、
「スーツ、お願いしたいのですが。」
と、スタッフさんへ伝えると、
ご対応いただいた女性スタッフさんから、
「お仕事ですか?」そして、
「どのようなお仕事ですか?」と訊ねられ、ぼくは
「学習塾の講師です」と答えると、スタッフさんは、
「そうですと、背中が美しく見えると
 かっこいいですよね〜。」とおっしゃった。

おそらく、対応していただいたスタッフさんは、
学習塾講師として、たとえば
黒板に板書するようなスタイルを思い描かれ、
そのときの「背中」のことを言われた、
とも想像するのですが。
ぼくの勤める学習塾では、
生徒たちの席を講師が巡回しながら教える
「個人巡回性」的なシステムなので、
黒板に書く場面は無く、ぼくは、
そこまでのことは言わなかったんですが。
でも、スタッフさんのおっしゃる
「背中」ということばは、
なんだか、感激したのよね。

つまり、
学習塾講師としての「背中」とは、
実際に見える「姿」のことだけでなくって、
比喩として、
「学ぶ姿勢」における背中のことだとも
言えるなあと考えたの。

たとえば、生徒と向き合いながら、
勉強を「教える」「伝える」だけに限らず、
ぼく自身が「学んでいる」方向を向きながら
その「学ぶ」姿勢を背中で見せる、または、
生徒からもその姿勢を見られている。

「背中」と聞いて、
そういうふうに解釈できるなあ。
って思いながら、だから、今でもね、
「美しい」かどうかはわからないが、
おれはちゃんと学べているか? しかも、
それは、楽しく学べているか?
ってゆうのを、日々、
じぶんでじぶんに問いかけているの。

どちらかと言えば、講師として
「教える」ことも重要だとしても、
それよりも、さらに
「じぶんが学んでいる」ことのほうが、
大事のような気がしているのよねー。

だから、ぼくは、
きょうも学びたいんだぜ!

令和4年1月31日


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