「豆」の中に多くの「黍稷」を盛って供える。
さくじつのブログでは、
ぼくが住む愛知県では、
ぼくが住む「豊橋市」や、
おとなりの「豊川市」のほかにも、
「豊田市」「豊明市」「豊山町」「武豊町」「豊根村」
という、
【豊】の漢字が入る地名が、いくつかあって、、
ってゆうのを書いたのですが。
こうなってくるとね、この
【豊】の漢字とは、「曲」と「豆」が
組み合わさっているような形なのですが、
それが、どんな漢字なのか、
豊橋市民のじぶんとしても気になってきて。
なので、そうなれば、
漢字のことを調べてみる
「リッシンベン調査団」のね、
豊橋支部(?!)の団員(??!)として、
いつものごとし、
白川静先生の『常用字解[第二版]』を
紐解いてみたいと存じます。。。
【豊】 ホウ/ゆたか・おおきい
象形。もとの字は豐に作り、食器である豆の中に黍稷(きび)の類を盛って入れた形。黍稷は祭りのときの供え物とされるもので、脚の高い食器の豆の中に多くの黍稷の類を盛って供える形が豐で、「おおい、ゆたか」の意味となる。多いことから、「おおきい、さかん」の意味にも用いる。豐の常用漢字の豊と同じ字形の豊は、醴(あまざけ)のもとの字である。
『広辞苑(第七版)』によれば、
漢字の字形の構成及び用法に関する原則である
「六書」のうちの一つ、
物の形を絵画的にかたどって文字とする方法、とされる
「象形」の漢字となる
【豊】とは、もとの字は【豐】である。
とのことでして。
この【豐】は
ぼくは初めて見たのですが、
形が、すごい。
上部分の、
なんとも言えない、
げじげじ感!
足の高い食器を表す【豆】の中に、
多くの「黍稷」、、、
ってゆう、これも漢字がむつかしいんですが、
『広辞苑(第七版)』によれば、
「もちきびとうるちきび。また、きびとあわ。
転じて、五穀。」
とのことで、つまり、穀物かな。
白川先生のおっしゃるには、祭りのときに
これらの「黍稷」を盛って供える形が、
【豐】なのだそう。
【豐】のね、
げじげじしている形は、穀物が
たくさん盛られた雰囲気なのでしょう。
「多いこと」を表すことから、
「おおきい」や「さかん」の意味にも用いられる。
そしてまた、
【豐】の常用漢字である
【豊】とおんなじ字形の
【豊】とは、
「あまざけ」を表す
【醴《れい》】のもとの字、
とのことでして。
「酒」という漢字のつくりの
「酉」がへんの位置になって、そこに
【豊】がついた
【醴】という漢字もね、
ぼくは、こんかい初めて見ましたー。
やっぱり、こう、なんとゆうか、
【豊】とは、つまり、
「五穀【豊】穣」というような、
縁起のよい漢字だったなあー。
【豊】かな川である
【豊】川が流れ、そして、
【豊】川水系に含まれる地域である
【豊】橋市で住む
【豊】橋市民のぼくは、
【豊】という漢字について、
こんかい、こんなことを思いました。。。
令和4年4月24日