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先生の「背中」を見る。

学習塾講師のパートをはじめてから、
4年ぐらい経つけれども。

ぼくの勤める塾では、
講師はスーツ着用で、当初、
着られるスーツが1着しかなかったので、
もう1着購入したい! と、その当時、
百貨店をおとずれました。

百貨店の服のお店では、
応対してくださった女性店員さんに
「今度、学習塾講師の仕事をすることになり、
 スーツを新しく購入しようと思って…」
という旨を伝えると、店員さんは、
「塾の講師さんですと、
 背中がキレイに見えるとかっこいいですよね。」
とおっしゃって、そのことばがさ、
なんだかよいなあと思ったのよね。

ぼくが勤めている学習塾は、
講師が教室内を循環しながら
複数の生徒を指導するタイプの塾ですので、
黒板に記しながら教える、
というふうではないのですが。

おそらく店員さんは、後者の
「黒板」に記しているときの「背中」を
イメージなされたやもしれないけれども。
でも、教室内を移動するときにはさ、
生徒たちだっても、背中はもちろんのこと、
どの方向からでも見るんだろうから、
大事なことではあると思えるし。
スーツを購入することにおいて、
この視点は、とっても素敵だなあと感じました。

ってゆうのとね、もうひとつ、
「背中」とは、比喩としても
よいなあと想いまして。

たとえば、教育観として、
ぼくの考えている教育とは、
「生徒」と「先生」が対面する
「二者面談」ではなくって、
「生徒」と「先生」と「先生の先生」が繋がっている
「三者面談」だと思っている。

「生徒」に教える
「先生」も、また、
「先生」から学ぶ「生徒」である。

つまりはさ、「先生」自身は
「先生の先生」のほうを向きながら、
「生徒」は、「先生の先生」を向く「先生」の
「背中」を見ている。
というふうなイメージ?????

塾講師としてはさ、もちろん、
勉強を教えることだっても
大事だとはぞんじますが。
そのことと合わせながら、さらには、
ぼく自身が、
先生からちゃんと学べているか。
学ぶことに希望を持てているか。
みたいなことも、想っていたい。

そうして、そういう姿勢をさ、
生徒に「背中」で見せられたら。
というのが、理想ではあるのよねぇー。

令和3年4月28日


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