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【大】の腋の下から【夕】が現れる。

毎月13日には、
なにか、漢字のことを調べてみる
「リッシンベン調査団はゆく。」というシリーズを、
ブログ更新していて。
きょうがその日の今回はさ、
このごろのブログの中で
「夜」について書いていたので、この
【夜】という漢字のことを調べてみたい〜。

なのでさっそくいつものごとし、
白川静先生の『常用字解[第二版]』をね、
紐解いてみたいとぞんじます。。。

【夜】 ヤ/よ・よる
会意。大と夕とを組み合わせた形。大は手足を広げて立つ人を正面から見た形。夕は夕方の月の形である。人のわきの下から月が現れている形で、月が姿を現すような時間帯を夜といい、「よる、よ」の意味に用いる。

あぁー、そういえば、
白河先生の『常用字解』では、
語句の説明の最初に「象形」や「形声」や、
この「会意」というのが記されていて。
この「会意」の意味とは、
『広辞苑(第七版)』によれば、、

かい-い【会意】
六書りくしょの一つ。いくつかの漢字を結合し、それらの意味を合わせて全体の字義を導き出す方法。「人」と「言」とを合わせて「信」とする類。

‥‥という、
ここでの「六書」というのは、
おなじく『広辞苑(第七版)』によれば、、

りく-しょ【六書】
漢字の字形の構成および用法に関する六種の原則。象形・指事・会意・形成・転注・仮借。

漢字の形の構成や用法として、
「象形」「指事」「会意」「形成」「転注」「仮借」
という六つの原則があり、そして、今回の
【夜】という漢字では、
手足を広げて立つ「人」を正面から見た【大】と
夕方の「月」を現している【夕】の
二つの形が組み合わされた「会意」の漢字、
とのことでして。

なるほどぉ、
【夜】という漢字の中にある
右下の「叉」みたいな形とは
【夕】だったのねー。この
【夕(月)】と【大(人)】が組み合わさりながら、
「人」の腋の下のあたりから
「月」が出てくる光景が、
【夜】なのだった。

つまりはさ、
【夜】という時間とは、
「人」が存在しなければ、
暗くなっても、月が出てきても、
【夜】とは言えず、
「人」が存在するようになったことで、
その時間帯が、
【夜】と呼ばれるようになった。
って、解釈もできるのかなあ。

地球ができて、そして、
地球が自転するようになったとき、
太陽に向いている側が明るくって、
その反対側は暗かった、としても、
このころは、まだ、その暗い時間帯も
【夜】ではなかった。

「人」が発生して、さらには、
「人」の腋のあたりから、
「月」が出てきたとき、はじめて
【夜】と成った。

ならば、その
「月」は、
「朝」に成ったときには、
【夜】の東側で立っている「人」の
どの部位のあたりから、
地面のほうへ入ってゆくんだろうか。

それとも、
ゆっくり、そう、ゆっくり、暮れながら、
隣り合わせの明日を待つだけだろうか。

はたまた、その
「朝」に成ったときには、ぼくらは
どこへ行くんだろうか?????

令和4年4月13日


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