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音が出ること。

人間、生きていれば、
音が出る。

たとえば、
話し声の音だったり、
笑い声の音だったり、
泣き声の音だったり、
驚いたときにとっさに出る声の音だったり、
そして、それらは
声だけでなくって、
くしゃみだったり、しゃっくりだったり、
あくびだったり、いびきだったり、
ためいきだったり、おならだったり、
おなかの音だったり、
洟をすする音だったり、
関節の音だったり、
心臓や脈の音だったり、
と、生きていれば、
いろいろな音が出る。

はたまた、
なにかを下に落としたら、
落とした音が出るし、
なにかに体がぶつかったら、
ぶつかった音が出るし、
なにかをたたいたら、
たたいた音が出るし、
人間が歩いたら、
足音が出る。さらには、
ドアの音、ドアの鍵をかける音、車の音、
カーテンの音、掃除機の音、テレビの音、
携帯電話の着信音、アラーム音、時計の針の音、
コンピュータのキーボードを打つ音、スイッチの音、
それらだけじゃあなくってほかにもたくさん、
あらゆる音が出るんだろう。

人間だけに限らず、
動物ならば
鳴き声だったり、
犬ならば
遠吠えだったり、
って、そう考えてみれば、
生物とは、そもそも、
うるさいものなのやもしらない。

そういうようなあらゆる音も、
生物によって「現れている」もの、
って考えてみると、それらもすべて
「表現」の一部なのだと考えられる。
つまりはさ、
人間が生きていれば、
かならず出てしまう「音」を
どのような音にするか? を考えることもね、
「表現」のひとつ、とも言えるかなあ???

なにかを言うこと、
なにかを話すこと、
なにかを詠むこと、
なにかを叫ぶこと、
なにかを歌うこと、
なにかを演奏すること、
だけじゃあなくて、
動いたら音は出るし、
黙っていても音は出るし、
どうしたっても、
生きていれば音が出る。

ぼくから出るすべての音が
「表現」なのだとして、それらを、
ここちよい音にできたら、
と、願えたい。

その音は、
ゆっくり刻むエイトビートのごとく、
すすめ!

令和4年11月19日


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