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反面教師。

以前、じぶん自身に対して、あまりにも
絶望のように思ってしまったときにはさ、
(いっそ、世界中のすべての人が、
ぼくのことを反面教師にすれば、
世界は平和に成るだろうに。)
と思って、それで、そう思えたことで、
逆に、ちょっと自己肯定できた、というか、
その絶望の感覚から、どことなく
抜け出せたように感じられたことがある。

そして、でも、この
(ぼくを反面教師にすれば、
世界は平和に成るだろうに。)
みたいなことは、今でも、
ちょっと思っている。

けれども、ほんとうはね、
ぼくを「反面教師」にしたところで、
世界は平和にも成らないし。
ともすれば、ぼくは、
「反面教師」にも、そしてもちろん、
「教師」にも、ひいては、
「何者」にも成れない。

そのことを、
あきらめながら、
今は、この目の前にある日常を、
必死に、生きなければ。

ってゆうような、なんだか、
この今の世界において、ぼくには、
こういうようなことしか思えないな。

令和4年2月26日


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