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リッシンベン調査団はゆく。

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広い広い「漢字」の世界を、じぶんなりに調査・探索してみたいの。
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2020年3月の記事一覧

新しい字体。

「リッシンベン調査団」による、 漢字の世界への探索はまだまだつづいている。 たとえば、ぼくのこの 「リッシンベン調査団」という名称にもなっている 「りっしんべん」の漢字で最近見つけてきたのは、 まずはさ、たしか以前の新聞の投書欄で 投稿者さんのお名前にあった【惺】という字。 そしてまた、橋本治さんの著書 『百人一首がよくわかる』を読みながら、 百人一首第六十九番歌 あらし吹く 三室の山の もみぢ葉は 竜田の川の 錦なりけり ‥‥という歌を読まれた「能因法師」は、 出家す

【書】によるまじない。

前回noteでは、 【昼】という漢字について、 白川静先生の『常用字解』で調べまして。 このご説明の中では、【昼】という漢字は、 【晝】という形がもとになっているらしくて。この、 【晝】とは、ぼくは見たことのない字なのですが。 【晝】ってば、「書」という漢字の下に、 横線が一本入っている形で。 こうなってくるとさ、ぼくとしては、 【書】という漢字のほうも気になってくる〜。 なので、やはりこんかいも、 白川静先生の『常用字解(第二版)』で調べてみました。 【書】 ショ/か

【昼】を想う。

ことしの「元旦」の日にはね、 元旦の【旦】という漢字のことを調べて、 ブログ書いたですが。 その後のさいきんになって、ふと、 【昼】という漢字には、 【旦】の形が入っているよなあ。と。 そもそもがさ、【昼】って、 その上の屋根っぽい部分も合わせて、 けっこう不思議な形をしているねえ。。。 って思ったら、 やっぱり、いつもどおり、 白川静先生の『常用字解(第二版)』にて、 漢字しらべてみました。 【昼】 チュウ(チウ)/ひる もとの字は晝に作り、聿(いつ)と日とを組み合