【令和5年の事件を振りかえる①】

【事案】郵便局立て籠もり、病院で拳銃発砲、放火

【時系列】
10月31日
午後1時頃　容疑者が居住する木造アパートから、放火による火事発生
午後1時10分頃　戸田中央総合病院に向けて拳銃を発砲
午後2時14分頃　拳銃を持った男が人質２名を取り、蕨郵便局に立てこもっているとの110番
午後2時40分頃　郵便局内から発砲音　前後して犯人の怒鳴り声がした
午後7時17分頃　警察の説得で、郵便局勤務の20代女性人質を解放
午後9時頃？　残りの人質（30代女性）が犯人の隙をついて、逃走し保護される
午後10時20分頃　警察が蕨郵便局に突入し犯人逮捕

【場所】
・郵便局：埼玉県蕨市中央５丁目
・放火された犯人の居宅：埼玉県戸田市新曽の木造アパート（関西でいうところの文化住宅）
・発砲のあった病院：戸田中央総合病院　埼玉県戸田市本町１丁目
【犯人氏名】「鈴木常雄」（86歳）

NHKニュースより

【コメント】
現時点で判明している事実は下記のとおり。
・容疑者は元暴力団員（所属団体不明）
・放火用のガソリンを立てこもった郵便局に持ち込んでいた
・ロシア製拳銃のトカレフを戸田中央総合病院で発砲
・生活保護を受けていた
・パチンコ屋に入り浸っていて仕事はしていない
・左手の指が欠損しているのがテレビ映像から読み取れた
・普段から言動が粗暴であった
・この事件の影響で、蕨郵便局（約270人が勤務していた）は業務停止し、校内待機していた小学校から児童が警察のバス（鉄条網のついてるやつ）で集団下校することとなった。
・立て籠もり時刻が、小中学校の下校時間と重なっていたため、校内待機・避難を余儀なくされた生徒数が、4600人にも達した。
・戸田中央総合病院の窓ガラスに発砲した模様であるが、医師と患者２名が負傷した。

JP（日本郵便）HPより

とんだハロウィーン騒ぎである。
色々な意味で86歳の高齢者のイメージを覆してくれた事件。最近の年寄りはどこまで元気なのか。拘置所刑務所はコイツにとって勝手知ったる場所か。2度と出てきてもらいたくない。
「人は見かけによる」をあらためて肝に命じる事件。
86歳ということは、生年が昭和12年になるが、戦中戦後の少年期をこの容疑者はどのように過ごしてきたのだろうか。

（おわり）