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ある独身中年男の破滅

GW明けに衝撃的なニュースが飛び込んできた。
25歳女性がガールズバーを経営していた時に出会った50男に刃物でメッタ刺しにされ、殺害されたあの和久井学の事件である。
事件の捜査や加害者の供述が明らかになるにつれ、被害者女性も相当「ヤバい」部分があった様子であるが、この記事では加害者にスポットをあてていきたいと思う。

ガールズバーって楽しいの?

実は自分もこの男と同年代、男性であるが、自分は女性が着飾ってお酌をする飲食店には縁がないし、行こうという気もないことだ。(今のところは)
女性が接客する飲食店のソファに座って女の子呼んで飲ませて、会計して、ウン万円がたったの2時間程度で財布から消えてしまうなんて、違和感と拒否感以外に何も感じない。
何が楽しいのだろう??

理解できないことだらけ

加害者は被害女性を追いかけ、刃傷に及ぶ間、「俺はストーカーじゃねえぞ!」などと口走っていたらいしいが、和久井学の行為はストーカー以外の何物でもない。
通報で駆け付けた警官にも、「こうなったのは(女性が刺殺されたのは)、お前ら(警察)のせいだ!」と言い放ったというから、。和久井という男は物事の分別がつかない人間だったのではないか。

この加害者は現実の恋愛とお水系の女性のセールストークを聞き分けられなかったのだろうか?
自分より30歳近く離れている女性と結婚なんて、どうやったら思いつくのだろう。

加害者はサラ金に借金まで作って女性に執着していた?

何よりも、自分の趣味の車やバイクを売り払って金を作り、借金までして女に金を渡して、結果として一回も○○〇させてもらえなかったそうだから、相当な怒りを抱いたことは想像に難くないが。
金を積めば交際できると思ったのだろうか。
お金で繋がった縁なんて、お金がなくなれば消え失せるのではないのか?
シャンパンタワーを何回やれば、1000万円になるのだろうか。
不思議でしかたがない。
加害者について出ている情報が、加害者の父親からのものであるので、今後さらに多種多様な情報が出てくるものとおもわれる。
この父親も、自分の息子が人を殺害しているのに、インタビューにポケットに手を突っ込んだ状態で応対しているところとか、テレビを見ながら自分は異様な感想を持った。
自分が金を渡しておいて、相手にされなかったら、女に騙し取られた!と騒ぐのなら、まずは警察へ行くとか、弁護士に相談するとか、普通の大人ならやるだろうが、こいつはそんなことも思い浮かべずに「自力救済」をやってしまったのである。

この事件のキーワードは「自力救済」

事件報道を見れば、この和久井という男は離婚歴があるという。
職業は、宅配運送業(ウーバー?)だったらしく、以前はバイク便ライダーで相当稼いでいたという情報もあるが、私見で恐縮だが、運送関連の仕事は、「付加価値が低い」業種である。
こういった飲食店に入り浸る男は、金融関連の年収1000万円前後とか、それなりに羽振りの良い層を思い浮かべるのだが、自分のように底辺に生きる人間は、華やかさと軽薄が表裏一体の夜の世界とは無縁である身の上を、かえって良かった、幸せと思うのである。

まとめ

和久井学は金銭感覚がどこかで狂ってしまったのだろうか。
もともと、性格的にカッと来やすいタチなのだろうか。
ネット上には同情論も出ているのだが、論外だと思う。
人の人生を奪っておいて、罰が軽くなるなど、あってはならないことである。
報道されているように、「数十ヶ所刺傷した」という語句は、どことなく不正確な表現であり、現場の実態としては「被害者は人間としての原型をとどめていなかった」ことが想像できるのである。

つくづく日本は、日本人は、犯罪の加害者に甘い、優しい国だと思う。
こんなことなので、この手の事件が一向に減らないのである。

(終わり)

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