魅了されている水晶の話
おはようございます!
マクラメアクセサリー作家の石野あいです。
天然石を糸で編んで、アクセサリーにするお仕事をしています。
今日は私が魅了されてやまない「水晶」のお話を少しさせてもらおうと思います。
≪水晶、魅惑の石≫
皆さんは水晶と聞くと、どんなイメージがありますか??
とんがり帽子の六角柱。
そういえば図鑑で見たなぁ。
昔河原で拾ったよ。
地元の名産です。
集めてます。
パワーストーンでは全体運ぬんかんぬん。
などなどなど、水晶という言葉から想像したり連想するイメージはたくさんありますよね。
私にとって水晶というと、
「誰でも知ってる身近な石」というイメージです。
アメジストも水晶ですし、シトリンも水晶。ローズクォーツも水晶。ルチルクォーツも水晶です。
余談になりますが、プラシオライトという水晶がありまして、こちらはグリーンの色合いを持つとても美しい水晶です(加熱処理)。
アメトリンも水晶ですし、カザフスタン産のストロベリークォーツも水晶です。
時計にも水晶が使われていたり、水晶は本当に日常のすぐ近くにある石なんですよね。
・小さい頃ワクワクした始まりの石
小さい頃、水晶を見つけようと砂場に張り付いて堀続けたり、お庭の土をほじくり返したり、川底をさらってみたり。
見つけると嬉しくなるような魔法の石が水晶だった記憶があります。
ちょうどセーラームーンの連載が始まった頃でもあったので、小さな子供の私としてはまっしぐら案件でした。
・大きくなってもう一度水晶へ立ち返る
中学、高校の頃、パワーストーンブームがやって来て、不思議で美しい石たちがとても身近なものになりました。
もちろん、中高生のおこづかいやバイト代では当時手が出る金額のものばかりではありませんでしたが、それでもよくいくショッピングモールに石屋さんができた時は毎週かならず用がなくても訪れるほど大好き。
小さな頃から図鑑で色々な鉱物の本や宝石の本を読んできたのですが、それでも実際に身近にあって「触れる」のはとても嬉しいもの。
20代の頃は恋愛特化型の石でブレスレットを組んだりしてもらったこともあります。全然モテなかったんですけどね(笑)
20代の頃、いつか天然石屋さんの店長になるぞ~!と夢の野望帳(私の夢を書き留めたノート)に書いていた記憶があります。
そして現在。もう30をとうに過ぎましたが、天然石を扱う人になって5年。
色々な鉱物たちとであってきたのですが、何周回ってやっぱり「水晶」が好き。いや、かつての数倍水晶が好きです!
・コレクターストーンはまだまだ半熟以下
原石の収集はこれまであまりしてこなかったのですが、水晶にたち戻って少しずつ集め・・・いえ、気がついたら集めていました。
といってもまだまだ小粒。清水案件の鉱物はあまりありません。
・私お気に入りの水晶を少しご紹介
水晶も産地によって色々な特徴があってとても面白い石なのですが、私が最近お熱なのは。
1、トマスゴンサガ産水晶
プレゼントでいただいた私の家宝
水晶の結晶がパカッと開いたとても美しい開脚と結晶です。
透明度も高く、いつまでもみていられます。
2、マニカラン産水晶
こちらもとても美しい水晶。
はじめてマニカラン産の水晶を知ったのは2年程前になるのですが、輪郭のスッキリした透明度の高い理想の水晶ポイントを集めています。
マニカラン、なのかマラニカンなのかと最初はわからなくなったのですが、産地をグーグルアースで調べて、どういう場所で採掘されるのかを追っていくうちにしっかりと脳裏に定着しました。
3、マニハール産水晶
運命の水晶、といっても過言ではない。
愛してやまない産地の水晶です。
水滴のような透明度があり、クローライト、そしてルチルクォーツを内包しているものもある高透明度の地球の欠片。
マニハール産で素晴らしい水晶に出会えたとき、私はいつの間にか購入のボタンをポチっと押しているのでございます。
この高透明度、どんな熱量と圧力が加わってできたのだろうかと、ロマンを感じます。
↑シャリシャリ氷のようなマニハール産水晶の原石をはじめて編んだときの写真。
思い出深い最高のペンダントになりました。
・ヒマラヤ産水晶
ヒマラヤ産出の水晶。ガネーシュヒマール水晶と呼ばれたりする水晶があります。
調べてみると、ヒマラヤ産。なんて産地が広大なんだ。インド側なのかそれともネパール側なのか。
パールヴァティー渓谷やクル渓谷などと明記されている場合は調べるとわかるのですが、ガネーシュヒマール、ヒマラヤ水晶とだけ記載されている場合は、いったいどこからやって来たんだろう?と思うことがあります。(ソフティに)
ガネーシュヒマール水晶といわれているものの多くはどんな場所で、どんな人が、どんな風に水晶を採掘しているのかものすごく興味があり、調べたことがあります。
富士山より標高の高い3000~5000mの標高の場所をダイナマイトなどを使わず、全て手堀で採掘し、人力で運搬し、洗浄しているという話も聞いたことがあります。
そうしてひとつひとつ、美しい水晶が人と人の手を渡ってやって来てくれたのだと思うと、胸がグッと熱くなりますよね。
・水晶の模様
水晶の模様について、実は調べてもなかなか一致しなくて、今年中にわかりやすい一覧表を作れたらいいなぁと思っています。
例えば、横線バーコードをレコードキーパーというとか、ひし形のマークをウインドウというとか、平行四辺形だとタイムリンクとか。
∇だと、△だと・・・。
水晶それぞれの模様について、人が付けた意味合いも面白いものだなぁと最近思い始めています。
水晶沼、奥が深いです。
皆さんはどんな水晶がお好きですか??
↑シックなパープルと
横線が最高に美しい絶産地のベラクルスアメジスト(ベラクルス→ヘラクレス??と思っていたのはいい思い出。ブラジル産)
天然石を極細の糸で編むマクラメクリエイター。天然石をマクラメの技法を駆使して宝石いっぱいのペンダントにしています。