見出し画像

≪包装のこと≫お届けひとつひとつに心を込めて


こんにちわ(^^)
マクラメアクセサリー作家の石野あいです。
いつもTwitterでお声をかけてくださったり、私のチョンボやマヌケな話を笑って聞いてくださり本当にありがとうございます。

オンラインSHOP掲載のブログの方では、セールやポイントカードの使い方などの重要な告知を中心にお話をしているのですが、

こちらでは日々、アクセサリーをつくる手仕事の作家としての呟きや考えを文章にしてお届けしたいと思います。


≪包装のこと≫

第1回目の今日は(といってもこれまで色々折に触れて書いている、というのは横っちょに置いておいて)、

お届けのために1つ1つ丁寧にお包みをする包装のお話をしたいと思います。

当店MACRAME KANOではお届けの際、一部の例外のお品を除いて(厚みがあって箱を封じられないもの以外)、桐の小箱にお入れしてお届けをしております。

桐の小箱。
すごく香りがよくて、手のひらにすっぽり収まるかわいいサイズなんです。

画像1

↑去年の写真と包装

かちっときゅっとしまる、しっかりした桐の小箱は去年の夏ごろから導入を始めたものです。


・きっかけはコロナ

きっかけは奇しくも「コロナ」でした。

Twitterで桐箱屋さんの娘さんがツイートされているのをたまたま流れてきたツイートで発見し、それからずっとお世話になっています。

お届けの際、箱で送りたい。
できれば強度のある、嬉しくなるような気持ちの、綺麗な箱がいいなぁという考えはずっとありました。

いつか木の箱で送りたい、と思っていたのですが、なかなか機会がなかったり、そもそもどこで箱を仕入れたりすればいいのかわからなかったのも理由でした。

※小箱をお願いしてとてもビックリしたのは、こちらの桐の小箱を作っていらっしゃるのは広島の方。

・徐々にグレードアップする包装


当店の初期から応援してくださっているお客様のなかには、最初からだんだんグレードアップしている様子がすごい!とおっしゃってくださる方もいます( *´艸`)

最初は、厚紙の台紙にペンダントをセッティングして、緩衝材を入れて、ラッピングの透明袋にお入れして~という方法でした。

紆余曲折を経て、手作りの紙の箱パート1、パート2、パート3、パート4を作ってお届けしたり。

紙の箱を専門に販売されているお店から、組立式の箱を作ってセッティングし、お届けしたり。

包装紙や掛け紙、クッション材についても色々研究をしたり、検討をしたり。

そして現在は・・・。
ゴデ◯バのような包装になっております( *´艸`)期間限定で包装紙を紺色にしたのも現在の在庫分で終了となります。

画像2


ゴディバ風包装、かなり喜んでいただいており、しばらくはこの包装のまま続行です。

・箱包装への想い

私が箱の包装にこだわっているのは、ズバリたったひとつの理由。

「もらって嬉しいから」

なんです。

今まで色々な作家さんから色々なアクセサリーや品物を購入してきました。その時、いつでも箱に入れて発送をしてくださっている方がいたんです。

箱で届くと、どうしてあんなに嬉しいんですかね。

特別感がぎゅっとつまっていて、例え自分が選んで購入したとしても「誰かから素敵なプレゼントをもらった」ような気がして、届いて封を開けるとき、ワクワクとした感情がたまりません。

細々とした理由ももちろんあって、例えば、桐の小箱だと調湿性があるので湿気からアクセサリーを守ってくれたり、アクセサリーだけでなく、銀の指輪や鉱物の保管にもってこいだったり、という実用的な面があると思うからです。

そしてもし、プレゼントとしてご注文いただいたときも、お客様が胸を張って大切な方へプレゼントしやすいのではないか?と考えるからです。

画像4

・実は小さい頃からの夢でした

私のなんてことない小さい頃の夢は「包装紙を包む人になりたい」ということでした。

百貨店などのデパートで、店員のお姉さんが綺麗な包み紙で品物をくるりと手早く包む姿や、母がお菓子箱の包みを丁寧に開く姿がとても好きで、じーっと横に張り付いていた記憶があります。

祖母はその包み紙を丁寧に広げて、丁寧にまた折る→ちょっとした贈り物の時に再利用する。という風景を見て育ちました。

何より、包み紙のあの匂いがすごく好きで。

小さい頃、祖母に教えてもらってキャラメル包みを色々な箱でし続けマスターし、その経験がバイト時代とても役に立ちました。

アントステラというクッキー屋さんとモロゾフ、もみじ饅頭屋さんの短期バイトをした時もかなり役にたちまして、最初に勤めた百貨店でも大活躍。(本包みもかなり練習をしました)

こうして振り返ってみると、あの頃の小さな私の夢は叶ったんだなぁと思う次第です。


・もうひとつのちょっとしたこだわり

最後にちょっとだけ。
包装のこだわりをお話しさせてください。

実は、箔押が大、大、大好きです!

活版印刷の風合いも大好きなのですが、箔押の美しさや風合いといったらもう、胸が一杯膨らんでしまうような嬉しい気持ちになります。

そういう理由で、今年は試験的に少しの間だったのですが、箔押の内封じシールを使いました。

梅の模様で縁起がよい印。

画像3


お包みはいつも慶事のお包みでお届けするようにしております。時々ご要望により、弔辞のお包みに変えることもあります。

桐箱の内側には、相性のよい雲竜和紙。そして、色々試行錯誤して一番ベストなクッション材を大きさにひとつひとつカットして使っています。

画像5


・最後に

せっかくじっくりお選びいただいて、ご注文いただいたお品だからこそ、購入時はもちろん、お届けも、お届けの後も喜んでお使いいただきたい。

桐箱を導入したのはそうした、根っこの部分のこだわりがあるためなのです。

実はそういう理由でおまけも色々考えています。

もうそろそろ春。
春になるとおまけでお付けしているものが冬→春仕様に変化します。

そちらも一緒に楽しんでいただけると嬉しいなぁと思っております。

天然石を極細の糸で編むマクラメクリエイター。天然石をマクラメの技法を駆使して宝石いっぱいのペンダントにしています。