見出し画像

MLBで英語力を鍛える

1回、このネタをドキュメントとしてまとめたかったんだよねー。

かつて学生だった日々、かなりなあなあに実践して何となく、しかし決して小さくは無い「英語力向上」たる成果を私に与えてくれたメソッド「MLBで英語力を鍛え上げる」の勉強法、メリット、反省点を文字に起こし、整理をしながらまとめたいと思います。

なお、ツッコミが入る前に書いておきます。成果を測る上で分かりやすいのでTOEICの点で伸びを表現すると、なあなあメソッドで420点スコアが上がりました。現在800点台。バリバリ英語が出来る人材には全く及ばないが、世間的には十分なレベルにはギリギリ入っている、かもしれない。
MLBのシミュレーションゲームで行う英文チャット、海外でも旅行レベルのコミュニケーション等の実用も苦無くこなせており、自身としてはベーシックな英語力は付いた実感があります。

上の前提からして、MLBに興味がある上で「英語がマジで嫌い・苦手なレベルから抜け出して、人並レベルになる」ためのメソッドな気がしなくも無いですが、あまり気にしないで下さい🙇‍♂️

方法

学生の日々では下記サイクルを行なっていました。

1. MLB Trade RumorsMLB.comの記事、Twitterの米番記者ツイートを読む
通学、授業の合間、サークルの部室棟で孤立した時。ちょっとでも空いた時間があればアプリを立ち上げては英文に目を通す。MLBはメディアのスマホ対応も進んでいるため、この手の英文にサクッとアクセスが出来る。

2. MLBを見る(=実況を聞く)
MLBファンだしね、見ないと楽しくないよね。私は友達が少なかったので、授業の空きコマで学校のパソコンで中継を見ていました。

3. MLB.comが1日1本リリースする「MLB.com Fast Cast」を聞く
1日のサマリ動画をMLB.comが上げてくれるので、仮にMLBを見れなくてもここでキャッチアップすると同時にヒアリングの練習をします。

4. (オプショナル)Fantasy Baseballでチャットする
他人が絡んだり、そもそもFantasy Baseballを始めないと、との制約はあるのでオプショナルです。英語実用の場として現地の人々とやり取りをします。

私は不マジメな文系学生だったこともあり、1〜3は日々のルーティーンとして消化していました。

メリット

現在になってふり返ると何点かあるため、まとめてみます。

1. 楽しい、MLBサイコー

MLBファンだからね、サイコーだよね。

2. 日々のアップデートに支えられた、教材の圧倒的ボリューム

記事にしても試合にしても、日々追加されていきます。つまり、参考書・過去問集と共に勉強する時にありがちな「あ、こいつ見たことあるな」という現象にぶち当たることがありません。断言します、絶対にありません。常に新しいリーディング・リスニング教材があなたの勉強に刺激を与え続けます。

しかも、MLBは30球団あります。シンプルに考えれば、その日全球団が試合を行えば、30本分リキャップの記事が生まれます。30本の長文練習問題が出来るのです。リキャップだけで30本なのですから、ニュース記事等もここに加わるとなると1日単体のアップデート量も膨大です。

毎日大量に追加される問題集がタダで使える、と言う様なモノです。

3. Fast Castの丁度良いサイズが英語弱者には嬉しい

英語が分からねー、とのステータスで実況を聞くと、ワケの分からない言葉がノイズとして、しかも長時間入ってくるため、楽しむために見ているMLBがちょっとばかりストレスになります。
しかし、Fast Castはサマリなので3〜4分、しかも細かいトピックの寄せ集め集なのでトピック単体はもっとあっさり仕立てと、集中して聞くことが出来るサイズ感に仕上がっています。無理無く学習をスタートする上で、Fast Castの存在は欠かせないです。

上述の通り、コレも日々アップデートが入るため、毎日異なる文章をリスニング出来るメリットももちろんある。

4. リーディング・リスニングをバランス良く、一気通貫でトレーニング

何をもって一気通貫と言うと、記事のリーディングで仕入れたネタを音として発しているのがFast Castなワケなので、事前に日本語訳をストックしつつヒアリングでは「発音を拾えるか」に注力した練習が出来ます。リーディングからリスニングをつなげての練習に仕上げられるんです。

ゴール設定をしながらの練習はシンプルに気にすべきポイントを絞れるため、効率とクオリティの向上が見込めます。

5. 時間面のコスパが絶大に良い

試合を見るにしても3時間程で、ニュースを読むのも空き時間にサクッと、Fast Castも3〜4分です。短ければ1日15分、長くとも3時間半程で学習が済むコスパの良さが光ります。

反省点

効果はあったなー、と思いつつも、私の場合はあまりにも学習法に偏りすぎたため、下記の弊害を食らいました。

1. 文法を全くインプット出来なかった

リーディング・リスニングをして「中身が分かる」ことが主眼だったため、文法的に正しい英語についてはキチンと学ばずに終わりました。真っ当に英語力を上げるならば、オーソドックスな教材でホントにベーシックなところもフォローすべきだったなーと。

2. MLBの専門ワードを知ったから読める・聞き取れる様になっただけ説

ベーシックな力はたしかに付いたのですが、MLBネタとそれ以外では理解のスピードは割と異なるなーとの実感はあります。特定ネタだけでは専門のワードを抑えるだけで文脈が何となく分かる、とのケースが多く、MLBだけで勉強することの限界かも、と思った次第です。こういう点では巷でオススメされるニュースサイトでの勉強は強いですね。

まとめ

デメリットがあるにしても、英語に対してネガティブな人にとっては学習をスタートするハードルを下げられる点で有効なアプローチと思います。私自身としても成果は上がったので、その意味でもオススメ出来るかなーと。別にMLBで無くとも、英語圏のスポーツならばアメフトでもバスケでもサッカーでも、何にでも置き換えられる点も魅力です。汎用的。

ただし、「あくまでも邪道」な点は忘れてはダメです。デメリットにも書いた「中身が分かるだけ」なので、体系的な学びには至らない点は重々承知です。このあたりも何とか出来ればハウツー本が書けるのですが、その前にTOEICで満点と英検1級を取らないと説得力が生まれないや。

そういえば類似の本も何冊かあるんでした。読んだことは全く無いですが、目を通してみようかしら。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?