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【長文】【訪問済】尖りすぎているサウナを一覧にした

この世に、同じサウナは1つとして無い、、

非サウナー、もしくはサウナーの沼に1歩足を入れてしまったばかりの友人から、よく「サウナに違いなんてあるのか」と言うコメントを頂きます。結論から言えば、サウナ間でハッキリとした違いはあります。どことして、同じサウナは無い。人に依って性格・好みが変わることを十人十色と言いますが、サウナも同じくです。10個のサウナ屋があれば、10通りの気持ち良さがあります。

サウナーのフィーリングは、割とデリケートな物です。例えばサウナーが必ず見るポータルサイト(兼サウナポエム置き場)である「サウナイキタイ」上のカタログスペックが同じなサウナがあったとしても、そこで得られるフィーリング、感想が同じと言うことはほぼ有り得ません。立地に依存した浴場の広さ、サ室の性質(ウェット or カラカラ)、水風呂も深さや循環システム、バイブラ有無が響きますし、人入り(有名 or マイナー)も大きな要因です。肌で感じる物が異なるサウナでピタリと一致する、と言うことはまず無いと断言します。

そんな訳でサウナとはオンリーワンな存在であり、サウナ開拓には常に発見とよろこび、そしてととのいが付き添うのですが、今回はオンリーワンの中でも特に「尖っているなー」と思ったサウナをリストアップしてみました。ここで言う「尖っているなー」とは、ととのった、施設として良い物を揃えている、等の話では無く、私の主観として、特に上記のサウナ間での差分、サウナと言ってもこんなにも違うのだ、との事実を味わえるサウナを絞っています。
# とりあえず、全部好きなサウナです。好きなサウナの中でも、万人にはウケないな、と思うところを書き並べたイメージです(このイメージの方が分かりやすいかも)

なお、個別サウナの詳しい紹介、そのサウナへの私のフィーリングは基本stand.fmで語ることにしましたので、サウナ単発のディープなコメントを求めている方はこちらを参照下さい。

サウナネタに関する各種SNSの使い分けはザックリこんなスタンスで、、

尖っているサウナ #1 しきじ

非サウナーでも名前だけは耳にするかもしれない程有名なサウナ界の巨星、しきじですが、その知名度にだまされてホイホイと行くことはオススメしません。炎上(?)を恐れずにハッキリと言わせて頂くと、しきじは万人にウケるサウナではありません。それどころか、アホみたいに尖っています。

しきじの尖りは、サ室の熱さに尽きます。一言で言えば、まったりと温まる、リラックスをする、と言うことが許されないサウナです。

しきじのサウナはフィンランドサウナと薬草サウナの2種があり、関東の標準的なサウナを見慣れている身からすると、フィンランドサウナが高温・ストロング型、もう片方は中低温・ウェットにまったりと、、とのイメージで捉えてしまいがちですが、大変な罠です。しきじの場合、フィンランドサウナは高温、薬草サウナは超高温です。

しきじの薬草サウナは本当に命の危険を感じます。持ち味の天然水、そしてオリジナルにブレンドしている薬草を用いた蒸気で温めているサウナなのですが、この蒸気がありえない程に高温です。この蒸気が充満したサ室に入るとどうなるか、まず座るまでに既に肌が熱すぎて痛いです。さらに、無事座ってからも、深い呼吸をしてみれば、吸う息で体内が熱くなり、吐く息が当たる箇所もその熱さから痛みを感じます。痛い、痛い、、と書きまくっているのですが、ようするに、とてつも無く熱いのです。これまでに色々なサウナに入りましたが、しきじより熱いサ室は私は知らないです。
# 上星川・満天の湯のオートロウリュをタワーサウナ最上段で受けた時も似た感覚でしたが、しきじはオートロウリュ等も無く、デフォから熱いのです

しきじの売りは天然水をふんだんに用いた水風呂だと言うサウナーがいますが、その回答は50点でしょう。サ室と言う戦場で尋常で無く熱いサウナにて戦士(サウナー)たちはボコボコにされている、と言うコンテキスト無く、しきじの水風呂は語れないと思っています。
もっとも、このバイオレンスなサウナも、憩いの水風呂も、尖りはあるもののたまらないです。私はサウナ後に昼食を挟んで、休憩所で2時間程爆睡をかましてしまいました。気持ち良すぎたためです。

しきじの正体、それは日本最高クラスにストロング、パワーゴリ押しなサウナ。関東在住のサウナー各位、静岡行きの際はくれぐれもご注意下さい。

尖っているサウナ #2 カプセルランド湯島

サウナインは突然に。浴場に入った時、私の頭を流れたのは「ラブストーリーは突然に」の、あの有名なメロディーでした。

経緯はstand.fmの収録回でコメントしたのですが、RAKU SPA神田へのチャレンジが長蛇の列によって頓挫し、プランBで行ったのが、たまたまこのサウナ。上野エリアは有力なサウナがズラリと並ぶのですが、正直全くのノーマークでした。

カプセルランド湯島は、周辺と比べてもかなり異様なサウナです。まず、あのエリアで3時間1000円と川崎エリア並の格安さ。何だここは、、安すぎないか。恐る恐る券売機でサウナのチケットを買い、ホテルに入ると、さらに気付きます。人気がしないぞ、、ロッカー脇の館内着BOXは空っぽだし、エレベーターも全く動いている気配が無い。せわしなく動いているのは、スタッフの方々だけ、、何だここは。

と、こんな具合で、浴場に入る前からインパクトが大きすぎた、と言う点では、今回並べているサウナでもダントツです。そして、浴場に行くと、ロッカーまでで感じたザワザワした気持ちが、全て1本につながります。

「あ、マジで貸し切りだ」

シャワーと湯舟、サウナだけが鎮座するシンプルな構成の浴場に、私1人だけ。まさに、井上堯之の名曲「一人 I Stand Alone」の状況。1人だけでただ、ととのう。上野のカプセルホテルの一角が、たちまちにプライベートな空間になってしまったインパクトは計り知れず、そして、本当にここは、少なくとも私が入店時には客がいなかった、と言うことがハッキリしました。

3時間1000円のリーズナブルさも、浴場の狭さと、それに伴って水風呂やととのいイスが無いことに起因するのかもしれません。たしかに、この施設であれば妥当なラインかも、、いや、立地からすればやっぱり安いです。最寄りは千代田線の湯島駅ですが、上野駅にも徒歩圏ですからね。3時間1000円で、サウナーにとって重い制約が課されているとは言え、貸し切りサウナ。控えめに言っても、神懸かりです。

貸し切りサウナの最大の利点は、メンタルデトックスの効果が最大限に引き出されることかと思っています。大衆が良く行くサウナは、サウナー同士の話し声や、施設で付けてくれたテレビの音等、どうしても自身の精神を乱してくる、邪念の産物がそこかしらに転がっている物です。しかし、カプセルランド湯島は本当に無音です。厳密に言えば、サウナストーブのチリチリッと言う音だけはありますが、それだけに身を委ねて、ひたすらに熱波を受けていれば良い。やがて、メンタルからは汚れがごっそりと落ちるでしょう。ひたすらにサウナで「熱い」と感じるだけの時間を挟むことで、メンタルがリフレッシュされるのだと、私は理解をしています。

カプセルランド湯島の尖りは、施設上のネックのトレードオフとして、メンタルを真にデトックスが出来る、そのバランスにあると思います。無音に耐えられない人には全くオススメは出来ませんが、敬虔なサウナー各位にはきっとハマると思います。こうして紹介を書くかも悩んだ程に、ここは穴場だと感じました、、結局は、私が書かずとも既に「サウナイキタイ」でバシバシ書かれているし、関係ねーわ、となってブログにしたためているのですが笑

尖っているサウナ #3 アダム・アンド・イブ

尖っているサウナと言って、ここを外すことは出来ない、、しきじもカプセルランド湯島も、あくまでスタンダードなサウナ像の中での尖りがあった、との範疇ですが、アダム・アンド・イブ(以下、アダイブ)はその枠を超えた尖りがあります。

アダイブの尖りを一言で言うと、金で自由を買えるサウナです。他人の迷惑にならない(犯罪だったりはNG等)、との前提が守られていれば、アダイブでアウトなことはほぼ無いと言えます。それくらいに自由で、アングラ。

アダイブの自由さ、アングラさを語る上では、浴場内で許されていることを書き並べるのが一番分かりやすいでしょう。

スマホ持ち込みOK。サ室でパズドラやっている人多数。

サ室で読書OK。雑誌が自由に持ち込まれており、週刊誌の袋閉じヌードもバシバシ読まれている。

浴場で飲料OK。サ室の中でオロポを飲むストロングなサウナー多数。

浴場でありがちな刺青NGも無し。でも大丈夫です、サウナーに悪い人はいません。

アダイブのサ室はカオスです。パズドラをやっている組、オロポで乾杯しているおじさん、週刊誌を読みながら「こいつ、早くAVに行ってくれねーかなー」とヌード談義を繰り広げる刺青のお兄様が、同じ空間に鎮座して、共に汗をかいている。想像する方が難しい光景が、アダイブでは当たり前の様に繰り広げられています。ちなみに、私も持ち込んだ野球雑誌を読んだ末、サ室へ放置(寄付)をして施設を後にしました。オロポもシャワー台で美味しく頂きました。

アダイブはその特殊性から、あまりサウナ施設としての評価を耳にする機会は少ないイメージなのですが、かなり正統派なサウナと思っています。オーソドックスなドライサウナに、水風呂もたっぷりサイズで全身を包んでくれます。ヨモギのスチームサウナもなかなかに良く、ここではまったりと温まれる一方、汗もしっかりとかけます。特別ズバ抜けている、とのイメージは無いですが、良くも悪くもマナーがゆるめなサウナなので、肩肘をはらない点ではリラックス効果も幾分かアップしているのか、ちゃんとととのえます。特に浴場でオロポを飲んでいる時は最高です。

アダイブは他のサウナと比べて、あまりにもオリジナリティが強い上、通常入浴も3990円と破格に高いため、万人が同じ物差しで評価が出来るとは到底思えない場所です。おそらく、サウナー間でも好き嫌いは割れるんじゃないか、とも思っています。ストイックにととのいたいタイプにとって、自由なアダイブはいくらかラフすぎる、と言うのはまさしくその通りでしょう。

アダイブへチャレンジする場合は、人生経験だと思って行くのがオススメです。「ああ、日本にもこんな世界があるんだな、、」と言う具合に、、アダイブを出た時には、きっと、人として一回り大きくなった自分と出会えるでしょう。

まとめ

しきじは熱さで容赦無く殴ってきます、万人にはウケません

カプセルランド湯島は設備やととのいの方向性が振り切れているので、こちらも万人にはウケません

アダイブはほぼ無法地帯です、万人にはウケません

でも、私はこの3つのサウナ、確固たるオンリーワン枠として大好きです。これだけはハッキリとお伝えした上で、クローズとさせて頂きます。

追伸
他にも「尖っているなー」と思うサウナがあった場合は、おそらくどこかのタイミングで、このnoteのアップデート版として新しいnoteを投下します。

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