ドンロンと私

私がドンロンを推すようになったきっかけは、NCTオタクになる(입덕)きっかけと似ています。今は大体YouTubeなんかのSNSで好きになる人が多いと思いますが、私もそのひとりでした。

私はそれまでBTS、TREASUREを推していたのですが、おそらくこれは宿命でしょうね。私は元来推しケミがいないと推せないタイプの人間でした。ちなみにBTSのときはグクミン、TREASUREのときはハルギュを推していたりしました。そして共通していたのが、自分の最推しとのケミを好きになるということです。もちろん、それは今も変わっていません。

だからこそ衝撃だったのです。今でもその衝撃をよく覚えています。初めてドンロンという世界と邂逅したとき、こんなケミが存在しても良いのか?という疑問すら湧きました。それほど彼らは私の目には「ガチ」に見えたわけです。今までのケミはなんだったんだと思えるほどでした。今までの自分が見て感じてきたものが音を立てて崩れ、また新しい世界が作り出されたようでした。

そうして私はヘチャンペンからドンロンペンになりました。

そこからの自分はすごく精力的に動いたと記憶しています。
まずは動画を探すところから始めました。YouTubeで「ドンロン」「동런」「renhyuck」などいろいろな探し方をしました。しかしYouTubeでは限界があり、私の探し方も上手くなかったんですね。すぐに資源は底をついてしまいました。私はすぐに次のプラットフォームに足を進めました。私は小説を読むほうなので、プリ小説にお世話になろうとしました。結果、正直言ってあまり満足はできませんでした。おそらくこの時に私の中に「書きたい衝動」が生まれたと思います。

その後ようやく始めたのがTwitterでした。もちろんTwitterはARMY時代からやってはいたのですが、グクミンはとにかくファンダムが大きいのでYouTubeでも満足のいくオタ活ができていたんです。ですがドンロンは私の感覚だとまだ未開の地を開拓するようなわくわく感の残ったものに感じました。

そこからどうやって出会ったのかはもうよく覚えていませんが、おそらく韓国のドンロンペン(동런러)の方々をフォローし始めた頃だったと思います。私はpostypeに出会いました。とても感動しました。本国にはこんなにも多くのドンロンペン、ないし腐女子がいるんだ(韓国では호모녀と言われています)。そこから、ドンロン情報を秒単位で速報してくれるカトク部屋にも出会いました。最初は謎にカトク運営にロックされたりと忸怩たる思いをしたりもしましたが、今も変わらず私のオタ活を助けてくれている存在です。これらのドンロン捜索活動のなかで、私はめきめきと韓国語の実力も伸ばすことができました。わからない単語は全てしらみつぶしに調べてその都度覚えていきました。特に、カトク部屋ではBLやTwitterの専門用語や略語で溢れていて、翻訳機にもかからない数多の単語をいちいち調べていたのを覚えています。

そして私は、いつしか夢を抱くようになりました。ドンロンを、自分の手で作り出せはしないだろうか。postypeやTwitterの小説などを読み漁っているうちに抱いた小さな夢でしたが、私は結局筆を取ることにしました。日本にあまりないドンロンの小説を自分が読みたいがために本当に自己満でやっていたのですが、それでも私はすごく精力的にやっていたと思います。前の私と明らかに何かが違ったのは、誰かにそれを公開するという気持ちを持ったことだと思います。前にも小説を書いて自分で読んだりはしていたのですが、誰かに見せたことはなかったからです。

だから間違いなく、ドンロンは私の活力素、原動力になっているわけです。いまでは小説だけにとどまらず、動画やら絵やら韓国語やら…色んなものに手を出すようになってしまいました。でもこんなに精力的にやっているのはドンロンが初めてです。だからこそ特別で、もっと深く考えたいと思ったわけです。

と、長々とこの考察を書くきっかけを述べてきましたが、私がここまでドンロンを好きになれたのは同じようにドンロンを好きでいてくれた方々のおかげです。私の妄想に付き合ってくれる数少ない友人たち、いつもありがとう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?