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ADORvsHYBE ~NewJeans&ILLIT~

 この"NewJeans"というネーミングセンス、これ程Y2Kコンセプトに合ったグループ名は他に挙げても指折りだろう。

 昨年の夏、現ILLITのオーディション『R U Next?』を全て観て感動したことは昨晩の様に心に刻まれている。それほど衝撃的なダンスとエピソードが多かったと感じたのだ。この番組は極僅かな椅子を取り合う様な過酷な場面が多いとも想定されていたのだが、その中に生まれる貴重な友情が今回のアイドルグループに象徴されている物と一視聴者ながら感じている。


グループ名を聞いて最初に思ったのはしかし、一抹の不安であった

「・・・微妙じゃね?」と。


以下の部分に違和感があったと思う↓

"グループ名の由来は「I WILL(自由で積極的な意志)」と「it(特別な何か)」を組み合わせたもので、間に入る動詞によって「何でもなれる」という可能性を表現しています。"
-Google Geminiの要約より引用-

とコンセプトは良いのだが、この「I WILL」の「I」の部分。これは単に「私」という主語の意味だけでは収まらないのが、筆者の解釈による外国語・英会話の面白い世界である。

(左)がNewJeans
(右)がILLIT
画像は記事最下より引用
Twitter(X)よりとの事
  • サイコロジーからの観点


 心理学の鬼才アダム・グラントの著書「Give&Take ギブ・アンド・テイク~与える人こそ成功する時代~」によれば、一人称である"I"を多様する人物は「Taker; テイカー(テイクする人)」つまり、何かを受け取る事を重視する性格の特性が表れるという研究の結果がエビデンスに基き述べられている。

※以下にリンクを貼付している、興味があれば目を通して頂きたい。AppleBooksのみならず、KindleやRakuten等の電子書籍やお近くの書店でも紙の本を手に入れられるだろう。

逆に「Giver; ギバー(ギブする人)」は何かを与える事を重視し、彼らはしばしば"We"(私たち)を主語として使う。彼または彼女らギバーの多くは人口ピラミッドの下位に属する者がほとんどであると同時に、トップを占める人々も「ギバー」であるという。彼または彼女は世の中を救う成功者で、この本では他にも面白い事実が明らかにされている。

因みに自分は「ギバー」でも「テイカー」でもないなとこの記事を見て感じた読者の方がいらっしゃれば、あなたは「Matcher; マッチャー(マッチする人)」である可能性も高いと言える。
こちらの多くの人達は、与える事と受け取る事の双方のバランスを重視する。例えばあなたがプレゼントやお土産を貰えば、その週以内にお返しをしようと近くのお土産コーナーかポップアップ店まで足を運ぶだろう。もしかしたら関西で飴玉を貰ったら、ポケットやバッグの中に忍ばせていたお菓子をお返しとして済ませるかもしれない。

(右)がNewJeans
(左)がILLIT
  • 話を少し元に戻そう


相対する組織の中では気に食わない言動をするリーダー格の変な奴もいる、だが我々は「We(私達は)」という主語を使って話す様に考えれば民衆の感情さえ味方に付け、「ギバー」のトップへと昇り詰める事が出来るかもしれない。
これはADOR代表ミン・ヒジン氏にも是非とも気にかけてほしい事である、
いつの時代も大きな物に立ち向かう事はとても勇気が必要であると思うのだ。

(右)がNewJeans
(左)がILLIT
  • 問1, 以下の問題には答えなくても良い(テストには出ない)


ところでここで1つ質問がある、あなたは

"誰と食事をする事が幸せと感じるであろうか?"

自分の好きな・好きになれる人物と食を共にする事は我々にとってとても大切な事であり(特に日本人はこの傾向が強いとされる)、人は誰かと感動できる体験を一緒に過ごす事で幸福を感じられる様になるのだ。もしあなたが誰かに料理を振る舞う事が好きであればあなたは「ギバー」であり、ただ食べる事が大好きであれば「テイカー」でもある。偶に皿洗いもするし簡単な調理であれば手伝っていたら、あなたは「マッチャー」という事で、容易く理解できるのではなかろうか。

(左)がNewJeans
(右)がILLIT
  • 突飛なアイデア


 まず筆者からの提案は、ILLITの彼女たち自身のグループ名変更である。今回はADORのNewJeansではなく、まだ新しいHYBEのILLITの方が良いだろう。"We"や"They"を使うなどしてあげれば良い、例えば "ILLIT"の代わりとして"WELLEAT(ウィリット)"(eatはスラングであなたを悩ませる等が転じて服装などに対してキマッていると言う意味もある)等々。1人のネーミングセンスだけでも考え様はあるので、皆で考え直す良い機会だと思う。


  • 偏見は、趣味とシコウと私。


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