香水とそれがもたらす想像 Liquides Imaginaires/BLOODY WOOD
お前と共闘したら命がいくらあっても足りねーよ。
貴腐ワインを一口飲んだ。ワイングラスのステムはナイフの柄に変わった。赤い液体は鮮血と鉄の匂い。
気づけばそいつは勝手に暴れまわっていて、返り血に塗れている。
昔読んだ小説にジェネラル・ルージュってのが居たっけ。それは比喩としての名称だったけど、こっちは比喩じゃなく色も匂いも血塗れだ。
お前のこと、嫌いじゃないけどさ。お前と一緒はもう懲り懲りだ。命がいくらあっても足りねーよ。
よろしければサポートお願いします。制作活動資金として有難く使わせていただきます。