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ベビーシッター災害時の心構え

みなさん、こんにちは。
NPO法人日本ホームチャイルドケア協会の村山です。

この度の宮崎県震度6弱の地震により被災された皆様、ならびにそのご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。 皆様の安全と被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

2011年3月東日本大震災が起こってから13年
2024年1月にも能登半島地震が起こり
2024年8月8日先日は、宮崎県で大規模な地震が発生し、それを受けて、気象庁から「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表されました。

毎回、異なる場所で保育をするシッターの私たち。みなさんは、その時に備えて何を準備していますか?
今回、注意喚起が発表されたので、実際保育中に地震が起こったらどうするか、改めて考えようと思い、さっそくXスペースで話してみました!




もしも!サポート中に地震が起こったら

ベビーシッターのサポートは訪問先のお家と、送迎などの外出があります。もしもの備えは状況により変わってきますね。

普段、連絡、確認事項等をスマホで対応している方がほとんどの中、災害時はスマホが使えなくなることもあるかもしれません。
スマホ以外のご家族との連絡の取り方についても、みなさんどうしているのかを情報交換することができました。

外出先で地震が起こったら

お預かり中のお子さまのお家から離れたところにいますと、ご自宅までのルート検索やご家族との連絡が必要になる場合があります。みなさん、そのような状況を想定してノートに連絡先を記載して備えているとのことでした。

しかし、この住所、電話番号は個人情報です。みなさんそのことも想定されていましたので、それぞれの工夫を情報交換していきました。
自分のノートに記載する内容は”イニシャルと住所””住所のみ”など、にすることで万が一の個人情報漏洩にも、備えているのだそうです。

今後に向けて、もし可能であれば、お子さまの持ち物に連絡先を書いておいていただけると安心だね、という案がだされました。それは、万が一シッターが動けなくなった時や、お子さまとはぐれてしまった場合、などにもお子様が助かる方法の一つとしての想定の話で、みなさん共感されていました。

マストアイテム!

スマホが使えなくなることを想定しての話が出ましたが
やはり、連絡アイテムとしてだけでなく、情報収集も含めスマホが使える状態であることに意識を置きたいところ。
あたりまえのような話ですが、スマホ充電、モバイルバッテリー充電をフルにしておくことはとっても大事なことと再確認をしました。

この「スマホはマストアイテムである!」と強く語ってくださったのは、震災を経験された保育士の森崎さんでした。
森崎さんは、震災中にスマホの充電が残りわずかのところで、ご家族と連絡がつながり、助かったのだと話してくださいました。

このお話からも、充電はとても大事であり、瞬時に連絡先を決めていくことも重要なことであることが分かりました。

災害伝言ダイヤル171

シッターのみなさんが揃って念頭にありましたのが、災害伝言ダイヤルでした。スマホなどの回線がつながらなくなった時には、メッセージを録音やメッセージを聞くことができるこの伝言ダイヤルは知っておけるとよいですね。

この災害伝言ダイヤル!知ってはいるものの、使い方はわからない人がほとんどでした。いざというときに慌てないためにも、近々、勉強、体験をできる機会を設けたいと考えています。

便利なアプリ

震災時の便利アイテムとして、オフラインの地図アプリがあるそうです。
事前にアプリをダウンロードしておくと便利そうですね。


冬の寒さ・真夏の暑さ 対策

東日本大震災と能登半島地震は3月、1月の寒い時期に起こりました。
先日の宮崎の地震は8月猛暑の中起こりました。

災害は季節問わずやってくるようです。季節や地域によっても、対策は変わってきます。
停電や、家屋の崩壊等、普段あたりまえに寒暖を防ぐために使用していた冷暖房対策もが使用できない中の備えも必要になりますね。

今回は先日の地震の後ということもあり、暑さ対策の話になりました。
熱中症警戒アラートが日々発表されている今は、どのような備えをすればよいのでしょう?参加者みんなで考えました。
なかでもでもアイテムとして、扇子は持ち歩きに便利!と人気でした。

ちなみに夏は、ゲリラ豪雨、台風などもあります。
身体が水にぬれると体温が奪われ、低体温症の発症も懸念されます。
このような知識もしっかりと持っておきたいですね。

東日本大震災を経験された方のお話

今回は、実際に震災を経験された保育士の森崎さんが参加して下さり、貴重なお話を聞かせていただくことができました。
震災当時、アーケードのビルの中で大地震に遭遇されたのだそうです。ビルの外に出ようとした時には出入口の自動ドアが歪んでいたとのこと。こじ開けながら、壁がミシミシと音を立ててひびが入るのを目の当たりにしたのだそうです。建物の崩壊と脱出との状況の中で命の危険を感じたと、語ってくださりました。
そのような状況下でなんとか脱出できてからも、想像を絶するような出来事が日々続いたのだそうです。日々の食糧の確保やトイレも大きな問題であったそうです。
また、当時、震災経験者の方から「これから大変からなことが起こるから絶対に一人にならないようにと」と言われ、お菓子を持たされたことが今でも忘れられないことと話す森崎さん。
買い占めや窃盗など犯罪が起こる可能性もあるから一人にはならないよう教えていただいたのだそうです。

森崎さんは現在、災害ボランティアとしても活動をしているのだそうです。被災地のみなさんにとって心強い存在ですね。
災害についてもっと知りたい方はボランティアを経験するという方法もあることを教えてくださいました。
ボランティア活動については、自治体等ボランティアセンターに登録し行政を通して参加できるとよいそうです。

防災は状況やエリアによっても備えが変わてくるので、ベビーシッターの仕事で伺う先の状況、環境を見て備えられるとよいですねとお言葉をいただきました。

まとめ

今回は震災経験者の貴重なお話をたくさん聴かせていただくことができました。それは想像を絶するお話でに胸が苦しくなるほどでした。
そこから備えられることがたくさん見えてきたかと思います。今後のサポートに活かしていきたいですね。

私たちシッターは人の命をお預かりする大切な仕事です。その意識をもって学び、取り組んでいけるとよいですね。


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