中山記念への挑戦状

最近の中山記念は確かに豪華だった。ドバイと大阪杯の前哨戦で交差点のような場所になっていたからだろう。それがどうした、今年の中山記念はGⅠ馬ゼロ、前走GⅠ出走馬はバビット(有馬記念1.8差13着)のみ。だが、こんな中山記念にこそ懐かしさを感じる。その懐かしさのワケをデータが示す。

中山記念①

これは直近10年の前走クラス別成績。前走GⅠ組が絶対的な存在であることがわかる。これが中山記念のトレンド。ところが、

中山記念②

こっちは2001年からの10年。つまりさきほどの表のさらに10年前のデータにあたる。直近10年、前走GⅠ組は47頭。毎年だいたい3、4頭は前走GⅠ組がいた計算。一方、2001~10年までは前走GⅠ組が11頭。毎年1頭ぐらいしか出走していない。懐かしさの正体はこれだった。ちょっと前までの中山記念は実績馬不在の混戦模様になる競馬が多かった。そして、この時代はよく波乱が起きていた。

今年の中山記念は2001~10年に似たメンバー構成。というわけで、アプローチはひと昔前のデータを用いることにした。当然バビットは筆頭候補。中山なら崩れず、絡んできそうな馬はいない。これはこれとして、狙いたいのは中山記念でかつて穴になっていた前走オープン【2-0-1-21】。単勝回収値224の破壊力は抜群。なにせ勝ったのは02年8番人気トウカイポイント、10年13番人気トーセンクラウン(内からトーセンクラウン、内からトーセンクラウンという白川節がなつかしい)。残る3着は07年5番人気ダンスインザモア。で、勝った2頭の共通点は

中山記念③

前走が東京の白富士Sだった。ってことで、バビットの相手はフランツ。父ディープインパクトは芝1800mならば中山も問題なし。母の父はブライアンズタイム、東京より中山向きである可能性は十分。

残るは関門橋Sで小回りならオープン通用を証明したコース巧者のコスモカレンドゥラ、同レース2着で先行力が心強いパンサラッサ。

蛯名騎手が去り、松田国英調教師、角居勝彦調教師らに別れを告げる日。さしずめ2000年台前半がよみがえる、なんて。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?