ファルコンS、フラワーCへの挑戦状

マイネル軍団の総帥・岡田繁幸氏が3月19日、71歳の誕生日に亡くなった。

テレビ解説に登場した岡田さんは、決まってこう言っていた。

「競馬は個性と個性のぶつかり合いなんです。この条件でいちばん強い馬を探すんです」

個性を見極めなければいけない。そしてその個性が、そのときの条件にさえ合えば、勝てる。実績馬にも良血馬にも勝てる。岡田さんは信念の人。この考え方に私も感銘を受けたもの。条件に合う個性を探す、これは競馬予想にとって大切な基礎だ。改めてそれを教えてくれた岡田さんに感謝したい。合掌。

ファルコンSはグレナディアガーズの登場で例年とはかなり異なる。前走朝日杯FS勝ち馬が出走するのは中京芝1400mになった2012年以降ではじめて。朝日杯FSは前半600m33.7、前後半の半マイルは45.2-47.1の急流。好位からあっさり抜けたグレナディアガーズ、1400mが合わないわけがない。ちょっとゆったりしたマイル戦では危険だろうが……。前走朝日杯FS【0-3-2-13】で勝っていないというデータも、そもそも勝ち馬以外を対象にしたデータでグレナディアガーズには適用しにくい。

データでいえば、前走新馬・未勝利【0-0-0-7】、前走1勝クラス1600m【0-0-0-5】、1200m【0-0-1-22】、前走オープン1600m【0-0-0-9】。前走オープン1400mは【2-1-0-22】だが、0.3~0.5差だと【0-0-0-6】。

朝日杯FSとシンザン記念組以外はことごとく好走パターンに合致しない。

朝日杯FS0.6~0.9差【0-0-1-3】、1.0~1.9差【0-1-1-5】、逃げ【0-2-0-1】。モントライゼやショックアクションがよく見えるぐらい、ほかの出走馬に関するデータが悪い、これはちょっと困りもの。

1400mならもっと走っていい⑬モントライゼと④グレナディアガーズの1点でどうだろうか。

フラワーCはユーバーレーベンを個人的に応援。相手は前走1800mの1勝クラス【2-2-2-23】、0.0勝ち【0-1-0-1】、先行【2-1-2-12】、該当馬・エンスージアズム。前走2000mの1勝クラス【1-2-0-2】グローリアスサルム。

エンスージアズムは3歳ディープインパクトの得意パターンである、前走1勝クラス勝ち直後の昇級戦。ディープインパクト産駒は初重賞が狙い。機動性高く、中山でも立ち回れそう。

ここは⑥⑦⑬の1点で。

個性を見抜くための方法論、それが競馬予想。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?