読書メモ『本の声を聴け-ブックディレクター幅允孝の仕事-』p157~158

 幅の選書を支えているのは、並はずれた読書量だ。[中略]いかに自分に引きつけて読むかということを重視する。そうすることによって、記憶のされ方も違うと言う。
 「自分という幹から伸びた枝葉のような感覚で本を扱っているということが、たぶんいろいろな本のことを覚えている理由なんでしょうね。だからあまり無理がない感じはしています。
 ちょっとした体験でも、それに類するテーマの本があれば、あれはこうか、あの時こうだったというようにしてつなげたり、重ね合わせて読んでいくのだ。そうすればあまり興味のなかった分野の本も読めるという。

高瀬毅『本の声を聴け-ブックディレクター幅允孝の仕事-』p157~158

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