黒の接見〈Ⅲ〉 (2014*2021reboot)
薔薇水を時空航路のエナジーの真下であおるハイディメンション
潔癖は金糸のごとき寝具かな 脆弱なりしわれは白蜘蛛
今生の別れのような見てくれの慎ましさだけが誉れと笑う
惑星を舌に包んで愛撫せしキミの腹部の湯殿は満つる
わが友の側頭部より一枝の「桜式受動真善感知器」は有る
デリケートだからいってるわけじゃない 熟れた苺に踵を落とす
魔人来る井戸に隠れた自意識は釣瓶落としとともに夜更かし
生涯を貴族の姉に捧ぐためわが礼節は研ぎ澄まされり
傲慢な子弟を嫌う兄の背が闘技場にてしなやかに反る
ペプチドを消化器で感じて殺界の冬 屑になれ 己を捨てよ
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