飲み込んだ言葉と気持ち
お久しぶりです。葉桜です。
今年もファン主催の企画『富士葵ちゃんと振り返る Advent Calendar 2021』に参加させていただきます。
他の方の記事は以下のURLからどうぞ。皆さんとてもおもしろい記事を書かれていますので是非。
URL→https://adventar.org/calendars/6432
さて、今日は今年の10月12日にAoi ch.にて投稿された「テイストレス」について話していこうと思います。
素敵なMVはこちらからどうぞ↓
さて、このテイストレスの感想を話すうえで少し私自身について話す必要性があるのでどうかお付き合いしていただけると嬉しいです。
■私のこと
テイストレスで低ストレス!笑
みたいなダジャレはさておき、最初にテイストレスを聞いた感想としてはとてもリズム感のいい曲でMV凝っててガムを気持ちに例えている歌詞いいな~程度の認識でした。
それははっきり言ってしまうと、私向きではなくて他の人に響く歌だなということでした。
というのも、私は比較的自分の考えていること、思っていることをはっきり言えるタイプの人だと認識していたからです。
授業でもグループディスカッションのときははっきり言えるし、嫌いな友達にはお前こういうところが嫌いとちゃんと言えます。(言うなよ)
そう思ってた時期が私にもありました。
ですが、最近とある方とお話している最中に「今、言葉飲み込んだでしょ」と指摘されるようになったのです。
その人とは話している最中に「これは怒られるかもしれないから話すのやめとく」と文頭に着けて話すことをやめていたことや「大丈夫」と言って話を変えることは何回かありました。
いやいやいや、そんなことはありませんよ。だって、私ちゃーんと嫌なものは嫌って言える子ですよ。自分の意見言える子ですよ。
そうは口先で言えるものの心の中に何かもやがかかっているような感覚は消えなくて、このとき初めて「あぁ、私って案外自分の思ってること言えないんだな」と認識しました。
「大丈夫」という言葉はとても便利なもので。この言葉を言うだけで本当に気持ち的には大丈夫になってしまうのです。
自分の心は簡単に騙せます。「大丈夫」って何回も心に言い聞かせれば本当に大丈夫になった気になれるのです。
そうやって自分の気持ちに蓋をすることが得意になってしまった結果がこれです。
自分の気持ちに蓋をしたことに気づかない。言葉を飲み込んでしまったことに気づかない。
自分の気持ちを自分の心の中で咀嚼することもせず、無意識的に飲み込んでしまう。
とんでもない状態に陥っていました。
そして、このような状態になるのは誰が相手の時が多いと思いますか?
例えば、クラスの中にいるいわゆる陽キャ。会社にいる高圧的な上司。自分があまり好きじゃないかもなーという人。
そういう人たちが頭の中に浮かぶと思いますが、それは少し違うと思います。
確かに高圧的な人や怖い人に向かって自分の気持ちを伝えるのは怖いでしょう。
ですが、それ以上に伝えづらい人がいます。
それは、自分と仲の良い人たちです。
自分と関わりを持って、仲良くなればなるほどその関係を壊したくなくて自分の気持ちを抑え込んでしまうのです。
戦争って嫌じゃん?平和的にいきたいじゃん?
このままのがよくない?
例えそれが自分の気持ちを抑え込むことになったとしても
変にぶつかってこれまで保ってきた関係を崩したくはないのです。
自分が大好きだと思っている人たちに嫌われたくないのです。
さて、ここでテイストレスを聴いてみましょう
■テイストレス 再び聴いてみた
なんてこっためちゃくちゃ私に刺さる曲じゃないか…
びっくりしちゃいました。自分の本当の心の動きに気づいてからこんなにも刺さるとは思いもしませんでした。
ほとんどの歌詞がまるで今の自分を映しているようで泣きそうになりました。電車だったから泣かなかったけど。
下手に対立するよりも相手に合わせた方が楽じゃん?と思っていました。
言えなかったこと、伝えたかったことを大事な人には吐き出せなくてずっと笑って「大丈夫」って誤魔化していました。
これ言ったら怒られるかな、嫌われるかなって怖くなって言えませんでした。
本当はわかっていました。ちゃんと言えた方がきっと今よりもっと良い関係が築けることを。
それでも自分の中にあった「嫌われたくない」という気持ちが心の中を支配して嚙み殺して飲み込んでしまいました。
だけど、我慢して噛み続けても意味ないのです。
今の私は自分自身を大事にしていない、大事にできていないのです。
だからまずは自分が思っていること、言いたいことがあることに自分自身が気づくことから始めようと思いました。
それが自分にとって言語化ができないものでもいい。
とにかく自分が持っている気持ちを大事にしようと決めました。
そこから少しづつ、少しづつ自分の気持ちを相手に伝えようと決めました。
とはいえ、いまだに怖くなって言えないときもありますが…
少しづつでいいのです。
味わってくれるか不安を抱くことは悪いことではないのです。
ちゃんと前に進もうとしている自分も
やっぱり怖くなって足が止まってしまう自分も
愛してやればいいのです。
■最後に
今でも「あぁ、これ言えなかったな。」と思うときは電車の中でイヤホンをつけてテイストレスを聴いています。
そうすることで、「今度はちょっと頑張ってみよう」という気持ちになれます。本当にありがとう葵ちゃん。
そして、自分がこのような状態になってしまっていたことに気づかせてくれた人、ありがとう。
これ読んでるかはわからないけどとてもたすかりました。
ここまで読んでくれてありがとうございました。
私と同じような人がこの文章を読んで、テイストレスを聴いて少しでも救われたらなと思います。