ギリシャ神話オタクホイホイTHREE様
買った。THREE様のスキンケアシリーズ『バランシング』の新ライン『バランシングネクター』。
ネクター！ THREE様が言う「ネクター」、これすなわちギリシャ神話の酒のネクタルやんけ！ 絶対！
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ネクタル」の意味・わかりやすい解説
ネクタル
Nektar
ギリシア神話の神々の飲み物。神々の食物アンブロシアとともに，蜜のように甘く，味わうものを不死にするとされ，蜂蜜と混同されることもある。天上の饗宴では，青春の女神ヘベが，ガニュメデスとともに神々に酌をするという。
日本大百科全書(ニッポニカ) 「ネクタル」の意味・わかりやすい解説
ネクタル
ねくたる
Nectar
ギリシア神話の神々の飲み物。蜜(みつ)の酒、または特殊な植物の蒸留酒で、香りよく、味わい絶妙。アンブロシアと同様これをとるものは不死と永遠の若さを約束された。［小川正広］
アイヤーーーーー！！！！
THREE様は昔からなんですよ。ギリシャ神話にインスピレーションを受けたコスメを突然ぶっ込んでくるんですよ。
これは2021年春のコレクション。
THREE様は、ギリシャ神話の、その中でもヘラやアテナやアルテミスやアプロディテといったメジャーで目立つ存在ではない、死と再生そして冥界と春の女神ペルセポネをフィーチャーしたコレクションを出したのですよ。この時私は正気でいられなくなって同好の士（ペルセポネと彼女の夫ハデス偏愛者）を集めてZOOMでオフ会しました。いやッこれ、本当にすごくって！！
ペルセポネの出てくるギリシャ神話を簡単に説明します。
これは四季の成り立ちを説明する神話です。
デメテルという女神様には娘がいたんだけど、ある日突然行方不明になってしまいます。デメテルは地上のありとあらゆるところを捜しまくったのですが全く見つかりません。それもそのはず、彼女の娘は地下（死の国）に連れ去られていたのです。死の国の王ハデス神がデメテルの娘に恋をし、大神ゼウスと勝手に話し合って、勝手にさらって、自分の后にしてしまったのでした。
事の次第を知ったデメテルはバッチバチにブチギレて業務のストライキを強行。デメテルは穀物と豊穣の女神のため地上に作物が実らなくなり、あっという間に世界は荒廃して他の神々が困りました。最終的にはゼウスがデメテルとハデスに交渉し、デメテルの娘は地上に帰還できることになりました。
ただし娘は地下でザクロを数粒食べていたことが判明し、「冥府の食物を食べた者は冥府の住人にならなければいけない」という掟にも従わないといけなくて、まあそこでもデメテルがゴネにゴネて結局「食べたザクロの粒÷1年」のみ死の国でハデスと暮らし、それ以外の時期は母と共に暮らすという妥協点で話がまとまりました。それ以来娘は冥界の女王ペルセポネとして1年の三分の一～四分の一は地下の国で過ごし、デメテルは毎年毎年、娘が出ていくと仕事を放棄し、娘が戻ってくると元気になって、地上の植物に芽が出て花が咲き、実りがもたらされます。
みたいな。これ以上になると話がそれすぎるので止めます。
で、THREE様のこの解釈完璧な2021年春のコレクションよ！！ 解釈が！！ 完璧なの！！ ちょっとこのティザーサイトに書かれてるポエムを読むわよ！
RE. EVOLUTION DANCE
新しい鼓動で、踊りはじめる。
花は、咲く日を待っている。
あなたが知らせる、春の訪れを。
長い冬の眠りから目醒めた女神が、
新しい鼓動でリズムを刻む、眩しい瞬間を。
―世界に春を、呼び醒まして。―
ペルセポネ（ギリシャ神話）の時代から繰り返される、4つの季節。
春を呼ぶあなたの唇に宿るのは、鮮やかなスピリット。
やがて生き生きと躍動する、その肌、表情、指先から。
蕾が一斉に開花するように、春の精彩が踊りはじめる。
どうする？
自分の推しジャンルで、有名コスメブランドが解釈完璧なグッズ出してきたら、どうする？
私は正気でいられなくなってZOOMでオフ会した。
ペルセポネがTHREEのディメンショナルビジョンアイパレットの恒常シリーズとして『11 PERSEPHONE AWAKENING』！！ もう名前が付けられてる。泣いちゃう。ここがアニメイトか（違います）。このパレットですが、この一つ一つがド派手で奇抜な色をね、ひとつひとつ塗っていくでしょまぶたに。それもラフにサッサッサと塗るんですよ。最初の1色2色はうわこれ花粉やんどないしよってなるんですが、3色目、4色目と重ねると、誠に不思議なんですが色が落ち着くんです。艶のあるベージュ〜ブラウンになるんですよ。しかも色が濁らない！ なぜか！ 商品として完璧！ ありがとうございます！
リップにも1色1色フレーバーテキストがついています。限定色だったリップの『X01 NEW DAWN DANCE』は
春の夜明けに咲く、ピュアな希望に満ちたペルセポネピンク。
ペルセポネピンクって何！？ これは有史上初めての概念が生まれてるんじゃない！？
って騒然となりました。
私は『06 FUTURE DANCER』が好きで。
自分らしさを軸にして、真新しい表情に向かうオレンジキャメル。
強……。マジ強火じゃん……。前述のペルセポネの神話って、誘拐されて結婚させられてて女王様に担ぎ上げられて、なおかつ子離れできない母もいて、当事者たる彼女の意思はどうなっているの？ 母や夫の間で振り回されてるんじゃない？ ってA.D.2023を生きる女は感じるんですが、こういうさ……なんかもうこういうさ……ペルセポネの自立性を信じる言葉を化粧品に込めてそれを身にまとえる喜び！！
致命傷だったのはアレ、ポピーのパッケージだった限定品のプレストパウダー。ポピーと縁深いのがデメテルで、ペルセポネの神話とは切っても切り離せないデメテルをきちんと落とし込んでるのが偉いの一言。こんなん、こんなんされたら、ザクロなんぼでも食うわ～～～～！！！！
さてそんなTHREE様が出したネクタル洗顔料・ネクタル化粧水・ネクタル乳液。
買ってきましたとも。まず今回は化粧水と乳液だけ。
これで私の角質は神の霊酒でヒッタヒタ！ このネクタルというお酒は不老不死になるらしいので今日から私も不老不死です。ていうか本当に新しい化粧水と乳液を探してたから大変THREE様ありがたい。これまで私は某ドラッグストアで売ってるすごく刺激が無い敏感肌用スキンケアラインを使ってたのですが、悪くはないけど、素うどんみたいでさ……。ちょっとはリッチなものも摂取したかったってわけ。リッチすぎるけどな！ ガハハ！！
まず化粧水を2プッシュ。お花の香りが、あまーーーーーーーい！ 花とハーブの香りが凄い。いやーん乙女になっちゃうー。永遠にクンカクンカしちゃうー。
化粧水はトロミがあり、ぺちょっと肌に吸いつく感じ。この後乳液を塗りますが、この乳液も、お花の香りが、あまーーーーーーーい！ 同じ花とハーブと香り。これで蓋をしたら、まあ、良い。乳液は軽めなので、トロミがある化粧水と良いバランス。
数日使っていたら、前よりも肌がかゆくなったり乾燥を感じなくなったかもしれない。
洗顔料も欲しくなってきています。
まとめますと
THREE様は
この調子で
素敵なお化粧品をどんどん作ってください。
特にギリシャ神話にあやかっていたら
ギリシャ神話が好きな私が
買います。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
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