なんて事の無い日曜の朝を、感慨深く思うパン屋

Thinking about new normal.
#newnormal

定休日の朝です。

今日は製粉と仕込みを早めに済ませ、運転免許の更新に。

コロナ禍では、免許の更新も改められていて、入場制限なんでしょうか、受付や受講が何組にも分けられているようで、更新葉書にあった8:30開始に合わせて来場したものの、僕の順番は9:30で、とのこと。

人によってはまた何時間か後の時間を伝えられてもいました。

コロナ禍、免許更新もなかなかスムーズにはいかないようです。

少し前までなら、キーッと憤っていたかもなぁ、と思ったんですが、天気もいいしで、ふと思い立って、交通センターの周囲を散策してます。

ほんの一年半くらい前までは、日曜といえばイベント出店と相場が決まっていて、一週間のバタバタの後、土曜の晩にヘトヘトで夜通しパン焼いて、イライラしながら慌てて箱詰めして、運転しながら遅刻する〜と半ベソかいて(泣くなよ、おっさん)。
到着して、わーっとセッテイングして、イライラピークで悪態ついてのパン販売、夫婦仲険悪。
体調クタクタ、自己嫌悪ズドーンの中お店に帰ると後片付けてんこ盛り。
お陰様でパンは完売こそするものの、そんな中焼いたパン、出来が良いわけもなく、不出来に憤り、そんなパンでも売れてしまう事にも憤りまくる。

毎週その繰り返し。

なんかおかしいなぁ、こんな事のために仕事してるんか、生きてる意味あんのかな、なんて疑問しか湧かなくて。 
イベントありきでしか売り上げが立たないことに、パン屋という商売の在り方自体に大きな疑問と不安感を抱えてました。

もうやーめた!!と匙を投げて何ヶ月か、イベント出店は止める、パンの種類も減らす、手で捏ねて一つ一つのパンにしっかり目と手と気持ちをしっかりかける、など、どんどんやるべき事とやめるべき事を分けて、なんとなく平穏な日常が見え始めた頃にコロナが広がって、現在に至ります。

たまたま感が満載ですけど、自分たちの中では、こんな経緯があって、勇気を出してその時の歪んだ今を変えたからこそ、コロナ禍での振る舞い方、new normalを受け入れる気持ちの下準備ができていたのかもなぁと思ってます。

通販にしてもそうで、家内が数年前にまず始めた通販を、僕も真似して、何となく形になってきた中でコロナに突入。
いろんな方のお力添えも多々あって、お取り寄せ需要の増加に、スムーズに
対応ができました。

もしあの時に、匙を投げる決断が出来なかったら、今こうして、大嫌いだった日曜、急にポカリとできた時間に、気持ち良さを感じながら空を見上げる自分がいただろうかと、鳥の声を聞きながら考えてました。

画像は、出掛けに継いできたスターター。
ほんのスプーンひとさじのこのスターターから、1キロのパンが何十個もゴロゴロ焼き上がるなんて、amazing この上ないでしょ?

さて順番が来たようです。
更新行ってきます。

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