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MTG非公式フォーマット「パワー99」第二回大猩々杯 参加レポート

・パワー99とは

マジック・ザ・ギャザリング (MTG) の非公式フォーマットでいろいろ細かいことを省くと、レガシーリーガルかつ使用可能期間内にWisdom Guild (wisdom-guild.net)のトリム平均価格が100円以下になっレア、神話レアのカードのみが使用可能な構築フォーマット。

細かいルールについては以下のmtgwikiのパワー99のページを確認してみてほしい。
パワー99 - MTG Wiki

前書き

去年の4月ごろからパワー99の大会に参加するようになり、ほかの参加者の方が動画やnoteなどで記録を残しているなか自分も何かの形で残して記録を残したいと思うようになった。今回大会で優勝したのをよい機会だと思い、こちらの記事にて大会の記録を残すことにした。

・デッキリストと解説

今回使用したデッキリストになります。
p99 ナヤミッドレンジ | レガシー | デッキ構築機能 (hareruyamtg.com)

パワー99の環境でのぶっ壊れカードと言われる《加護をもたらす戦乙女》、《天使火の覚醒》を採用し、その2枚を強く使うことができる《恋煩いの野獣》を筆頭としたスタッツの優秀なクリーチャーを使用できる緑主軸にしたナヤカラーのデッキを選択した。

アグロ〜ミッドレンジのデッキに対してはスタッツの優秀なクリーチャーを並べ盤面で有利を取りつつ、《天使火の覚醒》や絆魂持ちクリーチャーでライフレースを制すことを勝利することを目指した。

コントロールデッキに対しては場持ちのいい《作業場の戦長》や速攻持ちの《太陽の栄光、オターリ》、瞬速続唱を持つ《甘露のイトグモ》でライフ計算を崩す多角的な攻めをすることで勝利することを目指した。

・大会結果

※試合内容は当日の記憶を頼りに書いているのであいまいな部分が多々あります。間違っていた場合は申し訳ありません。

・スイスラウンド

■1ラウンド目 グルールミッドレンジ⭕️❌⭕️

呪禁を持ちつつ森の数だけもりもり強くなる《ダングローブの長老》を主軸とした緑タッチ赤ビート。
パワー99では赤緑基本土地タイプを持つ土地が2種類あるため《ダングローブの長老》が安定的して成長でき、呪禁のおかげで単体除去が効かず非常にパワフルに運用ができる。

お相手の毎ターン大きくなっていく《ダングローブの長老》に苦戦しつつ、こちらも《恋煩いの野獣》や《ドゥームスカールの戦士》を並べ地上が膠着したところで《天使火の覚醒》と《太陽の栄光、オターリ》で無理やり戦線をこじ開けて勝利。

■ 2ラウンド目 兵士アグロ❌❌

兵士シナジーを主軸としたアグロデッキ。
パワー99では軽量かつ優秀な兵士クリーチャーが多く、さらに《予期せぬ不在》がリーガルになったことで《巨人落とし》の呪文面でさわれなっかた置物にも対処ができるようになり今環境で追い風が吹き続けているデッキの一つだ。

1戦目はお相手の《秀でた隊長》から《警備隊長》が踏み倒され、次のターンにも同じく《警備隊長》の踏み倒され《甘露のイトグモ》で悪あがきをするも圧倒的な力と物量で押し切られてしまい敗北。

2戦目は1マリガンから土地2キープしてなかなか土地が伸びず。モタモタしているこちらを尻目にお相手は《新ベナリアの守護者》を後援し、火力と次のドローを安定させて押し切られてしまい敗北。

■ 3ラウンド目 スゥルタイ巨獣の巣 ❌❌

イクサラン : 失われた洞窟の落魄をはじめとしたスタンダードの墓地肥やしギミックとイコリア期にスタンダードに活躍していた《巨獣の巣》を主軸に据えたスゥルタイカラーのデッキ。
イクサラン : 失われた洞窟で追加された《忘れられた者たちの嘆き》は除去のモードを持ちつつ2マナと軽量で、さらに落魄8ですべてのモードを使えるおまけ付きと青黒のデッキを組むならぜひ検討したい一枚だ。

1戦目はお相手の《根気強い探偵》と《忘れられた者たちの嘆き》で墓地と時間を稼がれ《巨獣の巣》から《最後の贈り物の運び手》で戦場と墓地がひっくり返され物量差に押し負け敗北。

サイド後は墓地対策でサイドインした《フロギーモス》と土地3枚を引いてキープしたが、そこから土地が伸びず《フロギーモス》出せたターンには墓地対策として機能せず。お相手の《秘宝探求者、ヴラスカ》や《害悪の機械巨人》を突破できず敗北。

■4ラウンド目 ボロスアグロ⭕️⭕️

パワー99でデッキを組む際に必ず意識をしないといけないカード《フェールス・ロキーリク将軍》を擁するボロスアグロ。赤白には二段攻撃持ちが多く《天使火の覚醒》を強く使うことのできる色の筆頭である。

1戦目は序盤から《運命の大立者》を2体展開され押されるも、こちらは《迷宮壊し、ミグロズ》を《天使火の覚醒》で強化して地上戦を制し、《太陽の栄光、オターリ》でダメ押しして勝利。

2戦目はお相手の《フェールス・ロキーリク将軍》と《贖いし者、フェザー》、《天使火の覚醒》がそろってしまい毎ターン4/4トークンと天使火で強化された能力もりもりクリーチャーが攻撃できる状態に。《強撃+脅威》でフェザーと将軍を処理しつつ、こちらも負けじと《天使火の覚醒》で応戦。最後は《加護をもたらす戦乙女》で押し切り勝利。

■5ラウンド目 青白機体ブリンク ⭕️❌⭕️

《ミストメドウの消滅者》と機体が揃うと毎ターンほとんどのパーマネントをブリンクできるギミックを駆使してアドバンテージを稼いでいくデッキ。
《太陽のタイタン》がブリンクギミックと非常に相性がよく、墓地に落ちたパーツを回収しつつ警戒6/6で攻めにも回れ強固な盤面を作り上げることができる。

1戦目はメインから入っている《迷宮壊し、ミグロズ》が置物対策として刺さっており置物破壊と戦闘、両面で大活躍し最後は《太陽の栄光、オターリ》で押し切って勝利。

2戦目はお相手に《ミストメドウの消滅者》と機体、《編まれた網》と完全に毎ターンタップ+ブリンクで攻撃を止められる。ダメ押しの《太陽のタイタン》と《刃の接合者》を追加され布陣を崩すことができなくなり投了。

3戦目は序盤から《迷宮壊し、ミグロズ》や《ドゥームスカールの戦士》を展開し有利に進めるも、お相手の《燻蒸》で流される。しかし、返しのターンで《太陽の栄光、オターリ》を展開しそのまま押し切って勝利。

・SE

■準決勝 兵士アグロ⭕️⭕️

スイスラウンドで1度対戦している方。

1戦目は3ターン目《恋煩いの野獣》本体、4ターン目《ドゥームスカールの戦士》と出し強化された《恋煩いの野獣》でアタックと理想的な立ち上がりで盤面有利を取り、そのまま押し切って勝利。

2戦目は放置してると無限に強くなってしまう《千番目の月、アニム・パカル》を出されるも《強撃+脅威》で対処、《天使火の覚醒》で強化したクリーチャーで押し切り勝利。

■決勝 グルールミッドレンジ⭕️❌⭕️

こちらの方も一度スイスラウンドで対戦している方。
1戦目は地上は天使火で強化した《恋煩いの野獣》や《ドゥームスカールの戦士》で止めつつライフレースを制し、上からの《太陽の栄光、オターリ》で押し切って勝ち。

2戦目は序盤から《ダングローブの古老》と《森の頌歌》を展開され盤面不利に。相手のアタックを通してこちらも後続欲しさに《ドゥームスカールの戦士》でアタックするも、《枝の手の内》を合わせられ打ち取られる。その後《恋煩いの野獣》をブロッカーとして出して一息つけるかと思いきや《紅蓮の達人チャンドラ》の+1能力で《恋煩いの野獣》をブロック不可にされアタックを通され敗北。

3戦目はお相手の《群れのシャンブラー》が《ティタニアの杖》を装備し土地トークン生成しながらアタック。そしてさらに《森の代弁者》で土地トークンを強化して戦力を着々と伸ばしていく。こちらも緑の大型クリーチャーを並べて盤面は膠着する。お相手に《恋煩いの野獣》に除去を向けられるも、それに対応して《苔汁の橋》から《加護をもたらす戦乙女》を踏み倒し、押し切られそうなところを踏みとどまる。その後手札に抱えていた《天使火の覚醒》2枚でライフレースを制し、最後は《加護をもたらす戦乙女》で押し切って勝利。

・感想と反省点

まず定期的に大会を開催してくださる運営陣と対戦してくださった方々に感謝を。新イクサランのプレビューで初めて見た時にパワー99落ち確信した《最後の贈り物の運び手》をフィニッシャーに据えたスゥルタイ巨獣の巣をはじめ、カルロフ邸殺人事件から解禁された変装、偽装と変異のギミックを組み合わせたデッキなど大会参加者のデッキを見るたびに、驚きや感心させられることが多々あり今回も非常に楽しい大会だった。

大会の振り返りとしては正直採用したカードが強すぎてプレイングうんぬんよりもデッキに勝たせてもらった感じがしてならない。しかし、対アグロ〜ミッドレンジ戦において構築の際に想定していた《天使火の覚醒》と絆魂クリーチャーでライフレースを制して勝つ、がうまくかみ合った試合が多く非常に良かった。

改善点としてはサイドボードに入っている置物対策の《コグラとイダーロ》、墓地対策の《フロギーモス》が重すぎて引いても使う前に相手の準備が整ってしまっていることが多かったため、置物対策は《燃えがら蔦》、墓地対策は《貪る死肉あさり》に入れ替えるべきだと感じた。

                                                                           

・あとがき

始めにこんなところまで読んでくださった方に感謝を。初めてこのようなレポートを書くので見辛かったり不快な部分があったら申し訳ない。ついでに、書くのが遅すぎて申し訳ない。書いては消してを繰り返しているうちに3週間が経とうとしており、書こうと決めたら一気に書くべきだとつくづく思った。

次回大会の日程も決まっているみたいなので、今回もし興味を持ってくださったかたがいればぜひ参加を検討してみてほしい。

大会終了後も次々とパワーカードが解禁されており、こんなカードがパワー99で使えていいのか!と期待と恐れに震えている。次回大会でもまだ見ぬぶっ壊れカードが活躍し、驚きと興奮を与えてくれることを楽しみにしている。

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