アルコールの春

1人飲みの3月

三月はまさに人生最大のお酒に溺れた年であろう。国家試験も終わり、引っ越しも終わったため時間が凄く空いていた。この3月で何を得たかと言われたらそれは1人飲みできる度胸を手にいれたぐらいであろう。現在は北千住に住んでいるがここは本当に飲み屋が多い。
といっても、渋谷や新宿のようなおしゃれなお店ではなく、昔ながらのお店や簡単に言うと汚いと言われるお店が多い気がする。しかし、後者のようなお店は汚いでは表現が間違っているとも思わされる。どこか暖かさすら感じるようなお店が多い。これをどう表現していいのかわからないが、自分の人生で生きてきた浅い人生で表現するなら、おばあちゃん家のような雰囲気であろうか。小さいころ見たタバコで黄ばんだ壁、今の時代ではレトロともいわれるようなデザイン。今の自分でも何がどう一緒なのかわからないが凄い無責任で雑な表現で表すとそれは雰囲気なのかもしれない。
自分はそういうお店が凄く好きで北千住は今のところ好きだとかんじさせてくれる。

話しは変わるがたいていそういうお店は1人飲みに優しい。何も気負わずに入ることができ、すきに自分のペースでお酒を飲むことができる。1人飲みはよくするのだが未だにどう時間を過ごすのが正解なのかはわからない。ぼーっと考え事をしたり、周囲の雑談を聞いたり多くの事をしてきた。だがいまだにしっくりする過ごし方はわからない。自分の中では1人飲みで携帯と睨めっこするのは何か違う気がする。以前北千住ではないが上野で一人飲みをしていた時(上野も一人飲みのお店が多い)に、隣の若い男性がアニメを見ながら1人飲みをしていた。私は何かもったいない気がした。それでは、そのお店の雰囲気やお客さんの笑い声が聞こえないし何かお店にも失礼ではないかと感じてしまう。せっかく1人飲みに来たのなら1人飲みならではの特権を味わえばいいのに。最近の自分のマイブームは立ち飲みで隣のサラリーマンに声をかけてその場だけで繰り広げる会話である。ここで注意してほしいのは、サラリーマン・男性であることが重要である。そもそもお店にはこの2つの項目の人間しかいないからだ。若い人は1人飲みをまずしないだろう。みんな飲む友だちがいたりもっとおしゃれなところに行くであろう。こう書くと私が友達がいないみたいになるが、いることにはいる。しかし、みんな気軽に上野などに来れるほど近くないのだ。
話しを戻そう。立ち飲み屋でサラリーマンに話しかけることはなかなか面白い。茨城から仕事できて仕事帰りに寄った鉄道が好きなおじさん、若いころ北海道に旅行に行き、楽しくて次の日には仕事をやめ北海道に住み今は丸太を切る仕事をしているおじさん。まだこの2人にしか知り合ったことはないが、この2人だけでもなかなかインパクトがあった。話しかけるときは緊張するが、いざ話しかけると快く話してくれる。自分の事をお互いに話しながらお酒を飲む。個人情報でうるさいこの世の中でこんなにこんなに赤の他人に、住まいや仕事を言う二人の空間はまさに時代のタイムスリップともいえるであろう。
もちろん後日会うことも、連絡先を交換もしない。交換したとしても次はない事は知っているからである。だから良い。今だけの時間を楽しむ。その先は何もない。これが面白く気が楽である。みなさんも時間があるときに、少し勇気を振り絞って1人飲みをしてみると良い。自分に合った過ごし方や自由に過ごしてみると意外と楽しいかもしれないですよ。
自分は今は1人飲みをするのは、いいかなと思っている。明日から仕事がはじまりやることも多いため多分できる時間が無いからだ。ただ1回くらい経験し

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